荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

大人だからこそ深読みできて楽しめるのが絵本なのだと思う

絵本は子どものための本

多くの人が口をそろえて言うセリフな気がします。

小学生以上の人は自分が読むために

絵本を手に取ることさえ無いと思います。

そもそも、

読書をする人達も本当に少なくなっていると感じます。

 

特に秋田県民になってからは…

病院の待合・乗り物などの待合

ちょっとした隙間時間や待ち時間に

本を読んでいる人が本当に少ないなーと感じます。

読書離れが進んでいるとは言え。

同じように県外から移り住んできた人達と話す機会があったのですが、

「秋田に来てから、読書をしている人を見かけなくなった」

「読書推進県を謳っている割に読書文化が根付いていないよね」

「だから読書環境の整備がされていない」

という声をたくさん聞きます。

確かに…と思うことばかりでした。

 

どの世代も現在は読書をする人が減っているのは分かります。

しかし案外、若い世代の方が読んでいる印象

スマホタブレットで読んでいる人を見かけることもあります。

 

荒馬は読書が好きなので読書は苦痛を感じるという感覚が

イマイチ分からないので、そういった人と話すときに

どんな言葉をかけるのがベターなのかも分からず、

「そうなんだー 面白いのに」

なんて言ってしまうのですが、

「でも本を読みたいとは思うんだよね」

というさらなる返答がきた時には

「なら、絵本が最適だよ!」とキラッとした目で言っています。

その次はお決まりのフレーズ

「えっ!? 絵本でこどもの本じゃん」

 

ですよねーそう来ますよねー

だがしかし、

侮れないのですよ。絵本って。

同じ絵本を読んでも、

子どもと大人ではまるで違う読み方をするんだよ。

読み方ではわかりにくいですね。感じ方のほうが良いでしょうか。

様々な経験をしたからこそ、

あの短い文と絵の本を読むことで、

無意識に深読みをして、何かのメッセージを受け取ろうとするんですよ。

簡単に言うと、

意味を見いだしながら読むのが大人。

 

純粋に楽しむ

というのが難しくなっているんですよ。

そこに意味がないといけないと思っているし、

何かの回答を求めてしまうんです。

絵本なんかを読んでいる自分を正当化するために。

 

ただね、

【絵本なんか】じゃないんですよね。

小説を読むのって、時間がかかるじゃないですか。

読むジャンルによっては、難しい言葉や専門用語は出てくるし、

行間を読むってなんぞや?って人には、理解不能な表現はあるし、

リドルストーリー(結末は読み手の皆さんに委ねます系の話)だと

すっきりしないよーとか。

その点、

絵本は、

だいたい10分程度で読めます。

もちろん、長いストーリーの絵本もありますが…

抽象的な表現の絵本もありますが、

絵や色で理解を補ってくれます。

だから、理解がしやすい。

ということは、メッセージや回答を受け取りやすいんです。

 

本を読むという行為は、どうしても学びと結びつける人が多い気がします。

娯楽のために本を読むという人に、荒馬はあまり会ったことがありません。

これまでの人生で、数えられるくらい。

だから、読む意味やメッセージや回答を求めてしまうのでしょうね。

勉強や学びだから。

 

もっと手軽に気楽に手に取っても良いのに…

それが絵本では可能なのに…

 

でもね、大の大人が絵本コーナーで絵本を吟味するのってヤバくない?

図書館や書店の絵本コーナーで不審者扱いされるよ。

実際に、疑いの目を寄せている店員や職員も見かけるし…

 

話せば話すほど、勧めれば勧めるほど

マイナス要素のネタをぶつけられます。

いや、

私だってごり押しするつもりは毛頭無いのですよ。

でもでも、やっぱり

【絵本は子どもの本ではなくて、子どもからでも読める本】なのだと

お伝えしたいのですよね。

 

数多くある本のジャンルの1つ。

子ども専用とか大人専用の本なんてないじゃないですか。

タバコやお酒と違って、

この本は20歳以上じゃ無いと変えませんっていうのは無いじゃないですか。

幼い子が小説を読んでも良いんですよ。

大人が絵本や図鑑を読んでも良いんですよ。

絵本だけ、妙に強固なカテゴライズをされているのが、

それば「普通」「当たり前」になっているのが、なんだかなーなんです。

 

試しに読んでみたら良いのに…

ここ数年は絵本ブームなんです。

芸能人がこぞって絵本を出版しているし、

今期にドラマには絵本がキーワードとして登場しているし、

ネットで【大人 絵本】と検索すると、

山のように、オススメランキングやコラムが出てきます。

雑誌でも絵本特集を組んでいるところが多くなりました。

 

1冊の絵本でも

その感じ方や意味の付け方は多数存在します。

ぱっと見は同じ意見のように思えても、その背景まで探ると

本当に十人十色。

 

絵本セラピーをしていると、そんな光景をたくさん見かけます。

この絵本で、

こんなことを思い出すのかー

この絵本で、

そういう理由で涙を流すのね

この絵本で、

そんな記憶が呼び起こされるなんて

 

そういう現象を目の当たりにすると、

もっと多くの大人の皆さんに絵本を手に取って欲しいなーと

どこから目線の言い方かはさておき、

感じるのですよ。

 

みなさん、絵本を手に取ってみませんか?

新しい扉が開いて、新しい発見が待っているかもしれませんよ!