荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

家庭以外で作られていく「普通」「当たり前」が厄介な時もある

こんにちは。

周り(学校や友人など)によって、

ガチガチの価値観が作られるのは、少し厄介だなと感じることがあります。

 

様々な調査などの結果、

人の性格の半分は遺伝で、もう半分は環境によって形成されるそうです。

価値観は、

社会的価値観のベースは、およそ10歳までに形成され、

その後は集団の中で作り上げられてくるとか…

 

秋田県に来て、周りの人と話していると、

「普通は」「○○が当たり前だから」という言葉をよく耳にします。

小凡師くんも、クラスメートから

「普通は○○だよ」「○○が当たり前なのに」という言われ方をするらしく、

違和感を感じると言っていました。

 

田舎に行けばいくほど、それが強いのかもしれません。

狭い世界の中で、数少ない人間関係の中で暮らしている人と言った方が、

良いのかもしれません。

 

荒馬もモヤモヤと違和感が募っています。

荒馬は40数年生きているので、それでもまだ、

周りの言葉によって判断基準が歪められるようなことはありません。

自分で考え、判断が可能です。

時には、郷に入っては…というのも必要かもしれませんが、

全てにおいて、そうする必要は無いとも思っています。

 

対して、小凡師君にはもう少しだけサポートが必要だと思っています。

中学校を卒業した小凡師くん。

友人達との中学校生活全般は楽しかったようですが、

小さな価値観の押しつけや多様性の欠如に、

モヤモヤしたり、イライラしたり、戸惑いが見られました。

15歳やそこらで、すでに価値観の固定が見られている。

これは、

小凡師くんの友人に限らず、学校現場にも見られるので、

さらに憂いを感じます。

 

田舎特有の世話焼きが中学生にも多く、

あれこれと教えてくれるそうですが、

「基本、上から目線の上に、それぞれの価値観を押しつけてくる」

「なんか、小姑みたい」

と家では本音を吐露していました。

「僕はそう思わないから、伝えると、変わってるねと言われる」

「たまに先生達も、それじゃダメだと言うんだよ。

 ダメってことはないじゃん。色んな人が、色んな考え方があっても良いのに…」

 

基本、学校現場は万能を求めます。

全て上手にできないとダメという価値観。

北海道に居た頃は、そんなに強く感じていませんでした。

しかし、秋田県は、強すぎます。

学力は高いけれど、その他の部分では課題が多い気がしていますが、

一番の課題は、

誰もそれに疑問を抱いていないという点でしょうか。

授業ひとつとっても、アップデートされておらず、古い体質。

何より驚いたのが、道徳の授業

教師による価値観の植え付けが多くて、驚きを通り越して恐怖でした。

 

幸いなことに、小凡師君は家庭でその話をしてくれるので、

「小凡師くんはどう思う?」と問いかけることができますし、

学校が多様性について一切触れないのであれば、家庭でやれば良いだけ。

「普通」「当たり前」の呪いだね といつも言っています。

細かなことまで、突っ込まれるそうで、

それについても、都度都度、フォローをしています。

 

あー、こうやって「みんな」理論が生まれてくるのだな。

その現場を目の当たり人した気分です。

自分がそういう環境で育たなかったし、

教師になっても気をつけていた部分だったので、

まさに青天の霹靂レベルです。

 

早いうちに、一度、外の世界に出て欲しいな。

多くのものを見聞きして欲しいな。

そんな事を強く強く感じます。

 

大人達の場合は、時すでに遅しかもしれません。

一度植え付いてしまった価値観を変えるのは難しいので。

それでも、若者達は、逆に苦労するかもしれません。

この先も、ずっとこの地域に残るのであれば、大きな問題はないかもしれません。

(本音はどうかと思うけれど…)

しかし、今後、この地域を飛び出していくのであれば、

多様性の欠如は非常に危うい気がします。

特に、昨今、多様性がより多様になっているので、

昔ながらの価値観

小さなコミュニティのみで培われたものが

本人達を苦しめることが起こり得ます。

 

自分の子どもだけ良ければ…と思っているわけではないけど、

まずは、小凡師くんの思考や価値観をガチガチからカチカチへ、

カチカチからユル~へ変化できたら良いなーと思っています。

地元の高校へ進学が決まったので、

もう少しだけ自宅で一緒に過ごせるので…