荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『ちゃんと泣ける子に育てよう』

こんばんは。

久しぶりに小凡師くんの泣く姿を見た荒馬です。

 

最近は、叱ったり怒ったりすることもなく、

荒馬も穏やかに、

しかし、

子育てにはメリハリを持って、

生活できるようになってきました。

引っ越しから半年経って、ようやく、

精神的に元に戻ってきた気がしています。

 

高学年になると、叱ったり怒るよりも、

きちんと話を聞いて、きちんと話をするようにしています。

お互いに感情的にならずに、

気持ちを落ち着かせて、話し合うと、

話している中で、お互いに、整理したり、納得できてくるからです。

そんな風なので、

泣いてしまうという光景も見なくなってきました。

基本的に、

泣き虫な小凡師くんですが、心も逞しくなってきたと思っていました。

 

そんな矢先、

泣きながら帰宅した小凡師くん。

定期的に【持ち帰りデー】というのがあり、

上靴や体操服、歯ブラシセットなどを持ち帰ります。

上靴を入れるための袋が見当たらなかったようです。

入学してから、靴入れに使っていた袋であること、

日頃から、

物の管理をしっかりと責任を持ってと荒馬が言っているので、

無くしたら怒られると思ったという理由から、

袋探しに固執してしまい、

涙したようです。

 

数名の同級生が探すのを手伝ってくれたり、

先生が代わりの袋を用意してくれた上に、

「必ず見つかると信じて。大丈夫。今日の所は家に戻りましょう」と

言ってくれたようです。

 

自分が、自分だけの感情で周りの人に迷惑を掛けてしまったことが、

1番の涙の理由でした。

恥ずかしくて、悔しくて、申し訳なくて…。

 

泣きながら、興奮して支離滅裂な説明をしてくれたのですが、

まずは、ギュッと抱きしめて、背中をさすってあげました。

久しぶりに抱きしめた小凡師くんの背中はとても大きくて、

しかし、身体の大きさとは裏腹に、

まだまだ脆い心と葛藤している小凡師くん。

落ち着いてきたと同時に、

冷静になったからこそ見えてきた感情に、

声を出して泣き始めました。

 

存分に泣かせてあげました。

とにかく背中をさすり、待ちました。

以前なら、

「もう泣かないの」なんて言ていたことでしょう。

しかし、

今日はその言葉が出ませんでした。

「悔しかったね」「恥ずかしかったね」「迷惑掛けちゃったよね」

と、小凡師くんの言葉を、そのまま返してあげました。

そうすることで、

どうして帰宅が遅くなったのか、

どうして泣いているのか、

どんな状況だったのか、

結果、どうだったのか

を整理して、話すことができました。

 

まぁ、怒られなかった安心感もあったのだと思います。

 

しかし最後に、

周りに迷惑をかけてしまった自分を

とても責めてしまっていたので、

「考え方を方向転換してみない?

 確かに迷惑をかけてしまったかもしれないけれど、

 もし小凡師の周りに意地悪な人が多かったり、

 小凡師が嫌われたりしていたら、

 今日みたいに、たくさんの人が、

 困っている小凡師に手を差し伸べてはくれなかったんじゃないかなぁ?

 小凡師の周りには、優しい人がいて、

 小凡師自身も助けてもらえるような人だってことじゃない?

 

 失敗はしたけれど、

 その失敗のお陰で、素敵なことが分かったじゃない。

 今日は、少しテンパってしまったと思うから、

 お礼も言えなかったと思うの。

 月曜日に、改めて、ありがとうを伝えたら?」

最後の最後に、

荒馬からこんな話をして、終わりました。

小凡師くんも、

「失敗したけど、そうか、僕の周りは優しい人で溢れてる。

 新しい学校でも、良い人達に出会えて嬉しいな」

と言っていました。

 

泣き虫=弱い 

というわけではないのだと思いました。

泣くのを我慢させ続けたら、きっと、

知らないうちに、どこかに、我慢を溜め込んでしまうはずです。

泣くと怒られる。

泣くのはダメなことなんだ。

そんな風に、知らずに子どもを追い込んでしまうのかもしれません。

 

去年買って読んだ本を思い出しました。 

ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある

ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある

 

一度読んだはずなのに、内容を忘れてしまっています。

今日から、また再読します。

 

ちょうど11月に、子育て支援協議会の特別講演で、

絵本セラピストとして講師を務めることが決まったので、

そのための勉強にもなります。

 

こういったカテゴリーの本の内容を忘れてしまうということは、

おそらく、

自分自身を俯瞰できていなかったからだと思います。

今なら、

しっかりと頭と胸に刻め込める気がします。