荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『わたし いややねん』

みなさん、こんばんは。

強さって何なのだろうと考えていた荒馬です。

 

今日は本の紹介を先に。 

わたし いややねん (障害者の描いた絵本)

わたし いややねん (障害者の描いた絵本)

 

 帯にはこんな風に書かれています。

脳性麻痺のために手足などに障害を持ち、外出するときは

  車いすを使う著者が、人間としての叫び、願いを素直につづった絵本です】

この絵本は、

表紙絵にもありますが、人は登場せず、車いすしか出てきません。

折り畳まれていたり、包まれていたりする車いす

セピア色だったり、黒い線のみで描かれています。

セリフが関西弁というのもあり、重たすぎない気がします。

それでも、車いすのみなのに、表情が見えてくるようです。

 

「みんなじろじろ見るから、いややねん」

「なにが めずらしいのん」

(先生に強い心を持ちなさい。強くなりなさいと言われて)

「どないしたら、強なれんねんやろ」

「強なるて どういうことや」

「そやけど なんで 私が 強ならなあかんねんやろ」

 

内容の一部を抜粋しましたが、

今の荒馬には、とても突き刺さる内容であり、考えさせられる内容です。

それと言うのも、

荒馬が日々、感じていることと、大変、似ているから。

「かわいそう」の次に

「強くなるのよ」「心は強く持って」と言われます。

 

確かに、じろじろ見られます。

時には、

「変なのが伝染るから、近寄るな」と子どもに言う大人に出会ったりします。

舌打ち・ため息をする人もいます。

「気持ち悪い」という人も。

そのたびに、何か黒いものが荒馬を包みます。

この数年で、

上手に聞き流せるようになりましたが……。

 

本当の強さって何なのだろうか。

この手の強さは必要なのだろうか。

「強いね。いつも元気に明るくて。」と言われます。

いつしか、ふと愚痴ることも、弱音を吐くこともできなくなりました。

笑わないと。元気でいないと。と言い聞かせるように。

理解してくれる人は誰もいなくて、孤独でした。

それは今でも変わりませんが、

今は、慣れや開き直り、みなに分かってもらおうと思わなくなったためか、

自分で自分を支えられるようになりました。

 

そして、案外、友達の方が欲しい言葉をはっきりとくれる時が多いです。

弱りそうになると、

今でも友人達に連絡をして、渇やら叱咤激励やらをもらっています。

 

抵抗がある人も居るかもしれませんが、

1人でも多くの人に、一読して欲しいなぁと思います。

そして、

できれば感想を聞いてみたいです。