先ほど車に忘れ物をして外に出たとき、
いつもは気にしないのに
妙にご近所からの夕飯(の支度)の香りが気になり、
そして、学生時代の下校の瞬間を思い出しました。
中学や高校時代の歩いて帰る道。
いつも違う道を歩いて帰っていました。
特に高校は徒歩では、かなり時間がかかるのですが、
自転車は乗ってきていないし、
バスに乗るのも時間が合わない
迎えに来てくれそうな家族は…この時間じゃまだ無理
そんな時、
歩いて帰るかとなるわけです。
遠いので面倒なんですけどね。
部活だったり、遊んだ帰り道なので、疲れてもいるし…
それでも歩きたくなる時ってありますよね。
働き始めてからは車があるので、その発想にもならず…
飲み会などがあった時ぐらい
今思えば、学校が推奨する通学路ルートがあったのだと思います。
そんなことも知らない、いや分かっていないのが学生
家にたどり着けば良いので、
方向だけは家に向かっているけれど、
色んな道を通って帰りました。
少し遠回りしたこともあります。
18:00~20:00くらいだったでしょうか。
時間帯も今となっては思い出せませんが、
住宅街を通るたびに、
あちこちから色んな匂いが漂ってきます。
「おっ、カレーライス」
「お出汁の匂い。メニューは何だろう」
「煮物かな?あーカレイの煮付け食べたいな」
「トマトソース?パスタかな?ピザかな?」
「味噌汁かな?具は何かな?」
「今日は晴れてるから、BBQしている家があるな」
そんな事を考えて、ニヤニヤして歩く帰り道
それまでお腹が空いていなくても
ニオイを嗅ぐとお腹が鳴ってきます。
「我が家の今夜のメニューは何だろう?」
「あっ、お米当番だったかな?」
「お母さん、今日は帰りが遅くなるって言っていたな」
「冷蔵庫に何が入っていたかな?〇〇でも作るかな」
荒馬家は共働きだったので、
荒馬が一番乗りで帰宅することも多く、
母からのお願いメッセージがあって、
お米を炊いたり、味噌汁を作ったり、
買い物に行ったり、料理を作ったりしていました。
そんな学生時代の下校途中の記憶が蘇りました。
あれだけであんなに楽しかったのに、
大人になってからは「あの手の楽しさ」は無い気がします。
楽しんでいるし、楽しんで暮らしてはいるけれど、
あの頃の「あんなこと」「あれだけで」は…
10代の特権だったのかもしれませんね。
「あんなこと」「あれだけで」
あんなにも笑って
あんなにも語り合って
あんなにも怒って
あんなにも悩んで
おっとセンチメンタルになってしまいました。
さて、今日の夕飯はどうしようかな?