荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『いもさいばん』

みなさん、こんばんは。

秋の深まりと共に、秋の絵本を読み漁っている荒馬です。

 

絵本セラピスト®達との勉強会や懇親会があった先週。

やりたいこと、やらなきゃならないことはたくさんあるのに、

ついつい絵本の時間を優先しています。

図書館にも【秋の絵本】がズラリだったので、

借りてきました。

今回も10冊すべてアタリの絵本ばかり…。

どんどん、欲しい絵本リストが増えてしまって、

絵本買い物依存症になりはしないかと、

心配になっています。

 

さて、今日は 

いもさいばん (講談社の創作絵本)

いもさいばん (講談社の創作絵本)

 

 最近、新刊絵本ばかりを載せていますよね。

新しい絵本も、昔からの絵本も好きなのですが、

何となく、

新刊絵本は、その時の社会へのリアルなメッセージがある気がして、

ついつい手にしては、1人で深読みをしています。

 

この絵本も実は深い深い絵本でした。

おじいさんが丹精込めて育てたさつまいもが、毎晩盗まれてしまいます。

盗まれない工夫をすれど、毎晩盗まれます。

前半は、コミカルな感じで進むのですが、

盗んだ犯人が分かってからの後半は、

実に深い内容と変化していきます。

 

絵本ナビでは、人間中心の世界に一石を投じた絵本 と

書いてありました。

どろぼうは、誰なのか?

独り占めしているのは誰なのか?

作者は『あらしのよるに』などを手がけた作家さん。

絵を描いている田島さんも、様々な作品を手がけています。

 

この絵本、明確な答えをお話の中でも出していません。

解決していないのです。

最後のページでは、問いかけをして終わっています。

 

これだけでもブックトークできそうです。

中高生の道徳などでも使えそうですし、

小学生でも、考えやすいかなぁ。

 

もちろん、大人だって、大人だからこその視点で、

ディスカッションができそう。

そう考えるだけで、とてもワクワクしてきます。

 

いつか、絵本セラピーという形ではなく、

深読み会・ブックトークイベントなどを開催して、

取り上げたい絵本です。