荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『阪急電車』

こんにちは。

今日は久しぶりに小説・映画のことについて…

 

小説が映画化された時

映画を観る時と観ない時があります。

小説を読んで感じた世界観や想いなどを大切にしたい時は、

観ないことが多いです。

逆に

あの小説をどう映像化したのだろう?どの部分を切り取ったのだろうと

興味が沸いた時は観ています。

おそらく、皆さんが同様なのかもしれませんね。

あっ、出演される俳優さんにもよるのでしょうか。

 

荒馬の場合、その8割ほどが、

「やっぱり小説の方が好き」となります。

残りの2割は、

「小説も映画もそれぞれ面白かったー」

「いや、これは映画の方がよかったー」

というもの。

 

両方とも好きになるのは、稀なので、

その場合は、何度も小説も映画も読み返したり、観返したりしています。

その一つがこちら

 

先日、映画を観ました。

何度も観ているのに、毎回、感じることや観る視点が違っていて、

その都度、楽しんでいます。

となると、

やはり小説も読みたくなるもので、読み返し。

 

うん、やっぱりどっちも好き。

 

荒馬は、電車通学・通勤を経験したことがありません。

バスでの通学や習い事に通ったりはありますが…。

ですので、

何となく憧れに近いものがあります。

車の運転は好きなんですけどね。

車通勤は、オンとオフのスイッチの役目を果たしてくれて、

とても良かったです。

とはいえ、電車通学・通勤は憧れがあります。

 

もう20年以上前、1ヶ月だけ東京で暮らしていたことがあります。

その時、毎日電車に乗っていました。

満員電車も経験し、ガランとすいた電車も経験しました。

そのときは「電車キツいな」と思っていたのですが、

この小説と出会って、見方が変わった気がします。

 

毎日乗る・定期的に乗る電車では、

身近な他者が存在するからなのかもしれません。

相手の素性も何も知らない、ただ顔を知っているだけ。

もちろん、乗り合わせていることも知らない他者もいます。

しかし、そこには、

毎日違うドラマが生まれている気がしてなりません。

三者として、人の機微に触れたり、人生の機微に触れたり…

誰かの生活や人生をちょっとだけ垣間見られる時間だったりします。

自分は良くも悪くも影響しない・登場しない

ごく稀に登場人物になる時もある。

 

小説を読んでいるだけで、情景がくっきりと浮かび、

楽しい事も嬉しいことも嫌なことも鮮やかです。

映画や小説は

「いや、フィクションの世界だからだよ」という出来事が多いもの。

「実際は、こんな人いないし、こんなこと起こらないよ」と…。

しかし『阪急電車』は、

「ありそう」「いそう」と思えるんですよね。

 

だから余計に憧れが増します。

 

バスに乗ったり、新幹線に乗ったり、電車の旅に出かける時にも

似たような経験はありますが、

そこには、何となく「これっきり」が存在します。

それが毎日となると、一体、どうなのだろう?

憧れというよりも、興味かもしれません。

 

都会に住んでいれば、電車・地下鉄での通学通勤は当たり前。

そこにドラマを求めている人なんて、いないのだろうと思います。

家から学校・職場などへの移動手段

ただ、自分で操作する車と違うのは、目的地に着くまで「待つ」ということ。

その待っている間、

たくさんの人が乗っているのに、交わらず、1人の時間を過ごせるという人もいます。

友人や家族と過ごす人もいるかもしれません。

 

乗り合わせている、「1人」の人達。

観察してみたいです。

 

阪急電車』のような作品探しをしてみようかな。

せめて小説の世界から知るのも楽しいかもしれません。

ああ、『電車男』も電車から始まる物語ですね。

他にはあるかな?

 

条件やテーマを決めて小説を読むことがないので、

今度は「縛り」を設けて読んでみるのも楽しそうです。

 

この先も電車に毎日乗る生活は訪れないはずの荒馬

車には毎日乗るけれど…