荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

1枚のハガキがもたらすもの

こんばんは。

ハガキを書く時間が好きな荒馬です。

 

荒馬が携帯電話を持つようになったのは、高校3年生でした。

小学生・中学生の頃は、携帯電話は存在していても、

みんなが持つ道具ではありませんでした。

高校生になってからでしょうか、ポケベルが発売されたのは。

例に漏れず、荒馬も持っていました。

休み時間になると、学校の公衆電話は長蛇の列。

ポケベルと同時持ちで、PHS(ピッチ)を持つ人も現れ始めました。

ピッチに関しては、少し出遅れた荒馬。

バイトをして、親に「ピッチを買いたい」と言うと、

「まだこの地域じゃ、圏外の場所が多い。どうせ持つなら携帯電話にしな」

という親の助言を受けて、携帯電話にしました。

とは言え、

周りで持っている人が少なかったのと、

本当に電話機能ぐらいしかなかった…そんな学生時代でした。

 

ですので、

手紙はよく書きました。

授業中、ノートを破り、手紙を書いては、

色んな折り方をして、1日に何度も友人と手紙交換をしたものです。

 

大人になると、携帯電話は高校生以上なら1人1台が当たり前。

なんなら、

1人2台以上持っている人までいました。

中学生でも持ち始める人数が増えてもきました。

ショートメール機能・メール機能を使ったやり取りがメインになりつつも、

やはり、手書き文化は廃れず残っていました。

最近は、その文化も以前と比べると薄れている気もしますが、

それでも残っている文化です。

 

手紙を書くのは大人になってからも好きです。

出す相手や季節によって、便せんと封筒・封をするシールを選び、

ペンも選んで…

その書く準備も楽しんでやっています。

そして、数年前からハガキを書くことが増えました。

それも、

筆文字メッセージハガキです。

オリジナルの言葉だったり、誰かの名言だったり…。

 

教師を辞めてから、感じたことが2つ。

①書く字が雑になっていて、綺麗に書けなくなった。

②人と話をする時に、言葉がすらすら出ず、かむことが増えた。

それを改善するために、

日記を書いたり、ハガキを書いていました。

話をするのは、退職して8年経っても、下手な気がします。

単に年を取ったからなのかもしれません。

 

秋田県民になる前は、毎月、40枚ほど書いていました。

引っ越してきてからは、

それは今でも続いているのですが、なんだかバタバタとしていて、

都道府県で時間の流れが違うのでは?と思うほど、

あっという間に時間が流れます。

それでも、2年が経とうとしている最近になって、

少しずつ北海道に居た頃のような時間の流れを取り戻しつつあるので、

ハガキを書く時間を作ることができるようになってきました。

 

先日、地元で家具職人をしている方に会いに行き、

絵本の活動に使う道具の依頼をしてきました。

ご主人が家具職人。

奥様がカフェを経営しています。

荒馬より若いご夫婦。3人の子どもを育てながらも、

生き生きと、自分のやりたいことに取り組んでいる姿、

そして、

気さくなお人柄に、すっかり惚れ込んでしまいました。

初めての打ち合わせを終え、

『出会いに感謝』と書いたハガキを出しました。

初めて会った人には、必ずだしているハガキです。

 

今日、奥様のカフェにサンドウィッチを買いに行くと、

「先日はハガキをありがとうございます。

 もう何度も注文を受けて、モノを作っていますが、

 感謝の意を、手書きのハガキや手紙をもらうのは初めてです。

 とても嬉しかったです。ありがとうございます」

と言われました。

 

今は、メールで済ませるのかもしれません。

もしかしたら、

作ってもらったお礼を、受け取る時だけ伝えて、

その後に改めて礼状を出す人は少ないのかもしれません。

物作り職人ではありませんが、

もし荒馬が職人さんなら、完成品を受け取ったその時も感想は欲しいですが、

使ってみての感想も欲しいなぁと思います。

もちろん、

近くに住んでいる人なら、「どうですか?」と聞くことはできますが…。

 

直接会ってお伝えするのも大切ですが、

形に残るものでお伝えするのも、良い気がして、

荒馬はハガキを書いています。

 

その奥様も

「わざわざ、自分たちのために時間を作って、

 ハガキを書いて頂けたのかなぁと考えただけで、

 さらに嬉しくなりました」

と。もちろん、受け取る側のお人柄もありますが、

そう言ってもらえて、

嬉しくないはずがありません。

 

あー、ハガキを書いて良かったなぁ。

私も嬉しいなぁ。

そんな気持ちで帰路につきました。

 

たった1枚のハガキですが、

それがもたらすものは、目には見えない大きなものなのだと思います。

お互いにとって…。

よし、続けよう。書かせて頂く時間を惜しまなく作ろう。

改めて、そう思った日でした。

 

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