荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『このみち』

こんばんは。

田舎暮らしが気に入っている荒馬です。

 

と言っても、一昨年まで暮らしていた場所も

都会だったわけではないのですが、

ここと比べると、少しは…という場所。

 

こちらに来て、1年4ヶ月。

あちこちに、緑の景色が広がっています。

車で、どこを走っても…。

「あー、いいなぁ。秋田はどこを走っても緑いっぱいだ」

小凡師くんがドライブをしていると、いつも言う台詞。

確かにそうなのです。

 

帰省シーズン。

今年の夏は、北海道にある荒馬の実家には帰りませんでした。

この町も、多くの方々が帰省してくる町。

普段よりも人の数や道路の車の数だけでなく、

空気も賑わっているように感じます。

 

どこの駐車場も県外ナンバーが目立ちます。

秋田県は、ナンバーが1つしかないので、

ここではない場所から帰省しているのかもしれません。

北海道ナンバーをみかけると、なんだか懐かしい気持ちにもなります。

 

そんな中で思い出した絵本がこちら。 

このみち (えほんのぼうけん)

このみち (えほんのぼうけん)

 

おばあちゃんの家に向かう少年が主人公。

おばあちゃんへの思いを馳せながら、田舎の風景を歩きます。

そこに広がる風景は、行ったことがなくても、

懐かしい思いがよぎると思います。

 

こちらでは、そんな風景が見られます。

初めて訪れた時、『となりのトトロ』みたいだぁと思いました。

さすがに、もう少し栄えていますが…。

不便なように感じるかもしれませんが、

車で15分ほど走れば、買い物には困りません。

 

そして、田舎ならではだなぁとは思いますが、

こちらでは、お盆に成人式を行うそうです。

年明けは、冬。

雪が降る秋田県は、天候によって、交通機関の運行が左右されます。

1人でも多くの若者に参加してもらうため、

夏のお盆時期に行うとか。

さらに、

夏場は暑いので、お盆の成人式は、

着物や袴を着る人が少なく、

洋装が主なのだそうです。(浴衣で参加する人はいるそうですが…)

 

ところ変われば、です。

 

この田舎の風景を若者は嫌うかもしれません。

「何にもない」

「遊ぶ場所がない」

「どこへ行くにも車が必要だから不便」

そんな声をよく聴きます。

 

ですので、大学などで県外に出ると、

戻ってくる人がいないのかもしれません。

人口減少に拍車がかかる。

だから、

年配の方々が現役を続けなければならない。

しかし、後継者はいない。

 

凡師家の近所も、高齢者がたくさん。

しかも、その方々のお子さんは離れて暮らしている世帯が多い。

移住してきた凡師家をうらやましがる声をたくさん耳にします。

 

都会は当然、便利。

高齢になればなるほど、都会で暮らす方が良い。

という記事も見かけますが、

その価値観は人それぞれ。

田舎にだって良いところはありますし、

不便ばかりではありません。

 

規模が小さいからこそ、しがらみが多いこともありますが、

何かをやる時には、コンパクトな分、まとまりやすく、動きやすい

という側面もあります。

講師の方を招いて、講演会を開催してみて分かりました。

これが、もっと大きな都市なら、

実現はできなかったと思います。

実現したとしても、もっと事前のプレゼンや書類作成が必要だったり、

開催したい時ではなく、来年度になっていたかも…。

 

知り合いのかたが、新潟から秋田に嫁いで来たそうで、

話を聞いてみると、

最初の10年は、【よそ者】扱いだったよ。と。

それは、荒馬も感じることがあるのですが、

【何かを変えたり、何かをするには、[よそ者・若者・ばか者]が

 いないとできないんだ】という

お話を神奈川の友人から聞いて、

妙に納得し、また勇気をもらい、やる気になっていたところです。

 

長所も短所も、都会でも田舎でも存在しますが、

今は、

田舎で暮らす楽しさが勝っているので、

ついつい、

田舎嫌いの言動を見聞きすると、寂しくなってしまいます。

 

明後日くらいからは、

少し寂しげな近所の方のお顔を拝見するのでしょうね。

子どもや孫が来ていて賑わっていた場所が、

しんと静かになるのですから…。

 

そして、1週間もすると、

元の生活になっていくのでしょう。

 

暑さもだいぶ和らいできたので、

ゆっくりと散歩でもして、緑広がる景色を楽しもうかなぁ。

すっかり、ダラダラしたり、食べ過ぎのお盆なので。