荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『あおいジャッカル』

こんにちは。

世界の民話を集めたいと思っている荒馬です。

 

以前も書いたかもしれませんが、

荒馬は短大時代に伝承文学(口承文学)を専攻していました。

今でも【昔話】というフレーズを見聞きすると、

ワクワクしてしまいます。

 

先日、市内の中学校の図書担当の先生から連絡があり、

「中学生にオススメの絵本を20冊ほど教えて頂けますか?」

「中学生にも絵本に親しんで欲しくて、道徳の授業などでも

 活用したいと考えているんです」

と、お願いされました。

昨年、

近所の小学校で、PTA研修会の講師を務め、

その講演会に参加されていたそうで、幼い子どもだけでなく、

中学生にも大人にも絵本を手にとって欲しいと思ったようです。

 

喜んで引き受けさせて頂きました。

 

最近は、子育て支援センターや保育園から、

保護者向けや教師向けのご依頼が多かったため、

中学生に照準を絞った絵本選びは久しぶりでしたので、

自宅の絵本棚の前に座り込んで、

絵本選びを楽しみました。

 

久しぶりに手に取る絵本が多く、

ついつい自分が、絵本の世界に浸ってしまいました。

 

ということで、今日はこちらの絵本。 

あおいジャッカル

あおいジャッカル

 

1999年に出版された『あおいやまいぬ』を改題し、

訳者も替えて、昨年、刊行された絵本です。

 

こちらの絵本、

世界最古の寓話『パンチャタントラ』の第1巻「友達を失う」という中に

収められているお話の1つ。第1巻には34のお話が入っています。

第2巻は「友人ができる」第3巻は「カラスとフクロウ」

第4巻は「得たものは失う」第5巻は「浅はかな行い」

5巻全部で84のお話が入っています。

 

インドのシャルマーが、

3人の王子に生きる知恵を授けるために作った『パンチャタントラ』

 

荒馬も詳しくは分からないのですが、

世界各地で、もちろん日本でも、

昔話や寓話が数多く残っており、

それらが絵本などの形になっています。

そして、

子どもだけでなく、大人の心にも

ズシンと響くものが多いです。

 

教訓的な寓話、

これは今の絵本にも通じる部分もあり、

寓意することで、

押しつけがましさが弱まり、

心に響き、落とし込むことで、その人自身の変化を促す…。

という気がします。

 

世界各国に残されている寓話・昔話。

それらを調べて読んでみたいなぁと思いました。

この分野は、

どうしても単に楽しむだけではなく、

研究意欲が沸いてきます。

 

あっ、冒頭の中学生にオススメの絵本。

夏休み明けには、

もしかしたら、図書室に並ぶのかもしれません。

図書室の利用については、

学校や先生達の熱量が左右します。

学校の図書室を、見ると、その学校が分かる。

荒馬はそう思っています。

 

連絡をくれた先生の熱量が、

他の先生達や学校に伝わると、

「絵本なんて子どものモノじゃん」という声ではなく、

「絵本って案外、面白いなぁ」という、生徒達の声に変わるはずです。

今回は、それが絵本ですが、

生徒のためにと、考え、動き出す先生達の思いが、

様々な形で、様々なきっかけで、

広がっていけば良いなぁと思いました。

そして、

それを続けられる、できる、先生の仕事が

やっぱり恋しくなっている荒馬です。