荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

堪える男泣き

こんばんは。

甘酸っぱい青春の恋を目の当たりにした荒馬です。

 

小学6年生に上がる時に転校をした小凡師くん。

しかも、

北海道から秋田に。

友達や先生に恵まれ、

不安なスタートを切った小凡師くんでしたが、

楽しく、思い入れの深い1年になったようです。

 

昨年の夏頃から、

やたら頻繁に、会話の中で名前が出てくる女の子。

その子の話をしている時の、

嬉しそうで楽しそうな顔。

思春期の小凡師くんですから、

そこは考慮しつつ、

しかし、

話したそうな小凡師くんだったので、

「もしかして、好きなの?」と聞きました。

「えっ!? 何が!? そんなんじゃないよーー」と

顔を真っ赤にして否定していました。

 

とは言え、

バレてしまったことで、開き直ったのか、

その後も、

会話の中で、その子の登場は増える一方でした。

席替えをした時も、

「ぼくは、〇〇のあたりで、Aちゃんは、〇〇なんだ」

「今回は、同じ班になったよ」

「Aちゃんと一緒に帰ってきた」

「Aちゃんが、〇〇って言ってくれた」

嬉しそうに話す小凡師くん。

 

Aちゃんからすると、

小凡師くんは、恋愛の対象と言うよりは、

マスコット的な、

世話してやらなきゃ的な存在(だと推測)

 

そんなAちゃんは、

4月から転校することになりました。

しかも、秋田県を飛び出します。

ダンサーになる夢を叶えるために。

 

寂しいけれど、

夢に向かって頑張ろうとするAちゃんを応援したい。

でも、やっぱり悲しい。

 

卒業式の大粒の涙は、卒業式前日の涙は、

それも混ざってのことではないかと思っています。

 

卒業式後、春休みに入り、

会う機会が減りました。

しかも、

割と早くに引っ越しをしていきました。

これまで住んでいたお家には、

おばあちゃんがいるので、

こちらに帰ってくることもあるようですが…。

 

引っ越しする日の朝に、家に挨拶へ行ったのですが、

予定を繰り上げて、その前日には旅だったAちゃん。

すると、おばあちゃんが、

「30日には、一度こちらに帰ってくるよ」と朗報。

しかし、肝心の小凡師くん、

すっかりその事を忘れてしまっていました。

 

そんな30日の今日。

午後にAちゃんと、お母さんが家に来てくれました。

おそらく、

Aちゃんのおばあちゃんが、

小凡師くんが来たことを伝えてくれたのでしょう。

 

ちょうど、ポストに郵便物を取りに出た荒馬が

出迎えるカタチとなり、

ドアホンを鳴らす前に、気付きました。

ですので、

「小凡師ー、スペシャルゲストがいらしたよー」

と声をかけると、

バタバタと玄関に向かって、走ってくる小凡師くん。

そこに立つAちゃんを見たときの、

あの目!!!!

恋する男の目!!!!

 

ゆっくりと別れの挨拶と応援メッセージを

伝える事ができました。

泣きたい気持ちを我慢しているようにも見えました。

そして、

外まで見送りに出て、

「元気でね。頑張ってね」

「小凡師もね」

「応援してるよ」

「私も応援してるよ」

手を振りながら、必死に声をかける小凡師くんと、

それに笑顔で応えてくれるAちゃん。

 

姿が見えなくなるまで、ずっと手を振っていました。

 

玄関に戻りながら、

「泣けてきたー。あっ、泣いちゃうなー。我慢してたんだ」

と、涙をぬぐう小凡師くん。

「でも、Aちゃんの前では泣けないよ」

そう言って、堪えていた涙を流していました。

荒馬に見られるのも恥ずかしいので、

すぐさま、自分の部屋に走っていく小凡師くん。

 

落ち着いてから、リビングに来た小凡師くん。

「最後に会えて、話せて良かったなぁ。

 次に会える時まで、僕も頑張らないとなぁ」と

晴れ晴れとした表情でした。

 

なんて甘酸っぱい。

おそらくAちゃんは、小凡師くんの気持ちを知っていたのでしょう。

恋と呼ぶには、まだまだ淡い恋心。

小凡師くんの初恋なのか、どうかは分かりませんが、

これまで「〇〇ちゃん好きー」と言っていたのとは、

ちょっと違うような気がしています。

 

たった1年。されど、1年。

小凡師くんにとって、忘れられない思い出になったと思います。

2ショットの写真でも撮ってあげようとも考えましたが、

先ほども書いたように、

Aちゃんには恋心は無い様子。

温度差があるので、躊躇してしまいました。

おばあちゃんの家があるなら、

また会える日が来るはずです。

その時は、必ず撮ってあげようと思います。

 

4月からの新しいスタート。

別の小学校から来る子達もいるので、

半分は初めましてになります。(修学旅行は一緒に行っていますが…)

新しい出会いの中で、

男女問わず、

小凡師くんにとって大切な人を見つけて欲しいなぁと

思いました。

 

いや~、

こういうのを目の前で見るのって、素敵ですね。

教師時代は、日常の風景でしたが、

親の目線で見るというのも、また違った良さがありますね。

また1つ、階段を上った小凡師くん。

頑張れー!