荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『こすずめのぼうけん』

こんばんは。

子どもにとって、

安心できる場所の1つが家だと良いなぁと

思った荒馬です。

 

先日、福音館書店の編集担当の方の講演会に行き、

その方が読み聞かせしてくれた絵本が、

素敵だったので、即ポチッとしました。

それがこちらの絵本。 

こすずめのぼうけん (こどものとも傑作集)
 

 荒馬が生まれる前には、すでに誕生していた絵本です。

読み聞かせしてもらった記憶がありませんが、

読んでもらったことがあるのでしょうか…。

というくらい、ロングセラーの絵本だそうです。

(荒馬は知らなかったのですが…)

 

これは絵本の中で多い、

[行って、帰る物語]の絵本です。

家から出て、冒険(新しい経験)をして、自分の家に帰ってくる。

これだけでも多くの絵本があります。

冒険の種類や出会うものなど、バリエーションはたくさん。

それでも、

特に幼稚園以上のお子さんであれば、

まさに、

毎日が[行って、帰る物語]

家の外で、たくさんの冒険をして帰ってきます。

あっ、ちなみに、

当時から今でも大事にされている、

絵本の手法の1つらしいのですが、

[3度の繰り返し]も使われています。

 

例えば、『桃太郎』

犬・キジ・猿に出会い、

「お腰に付けたきびだんご、1つ私に下さいな」

「鬼退治に一緒に行ってくれるなら、あげましょう」

という同じやり取りが、3度登場します。

 

というような3度の繰り返しというのが、

絵本作りでも大切にされているのだとか…。

こういう、絵本作りの裏側のお話しを聞くと、

もっと絵本が楽しめるようになるものです。

 

さて、話は戻って…。

現在、

小凡師くんは、小学6年生。

4月からは中学生になります。

これまでは、帰宅しても、「じゃ、勉強してくるねー」と

自室に行くことが多かったのですが、

3学期になってからは、

「今日ね、〇〇の授業でねー」

「今日は、△△があったんだけど…」

と、その日の話をしてくれることが増えました。

主に、

自分がとても頑張ったこと、

周りの人達に「スゴイ」など、褒められたり評価されたこと

が話の中心なのですが、

中には、

ちょっと苦戦していること、

失敗してしまったことも、話す日があります。

 

家を出て、冒険(新しい経験)をして帰宅する。

 

今年度は特に、

住む場所が変わり(しかも都道府県も変わり)

転校し、(しかも、6年生の1年間だけ)

文化や習慣が変わり…。

 

卒業間近な今でも、

新しい事に出会って、戸惑ったりしているはずです。

さらに、

中学校進学を目前にして、少し不安も出てきている様子。

 

小小凡師くんも4月から学校生活が変化しますが、

今はまだ、荒馬が学校へ同行したり、

イムリーに感情の変化を感じてあげられたり、

一緒に行動しているので、把握してあげたり、フォローができます。

ですので、

最近は、いえ、今年度は、

割と小凡師くんのフォローに重きを置きました。

 

小小凡師くんは、在宅介護をしているので、

小凡師くんに我慢をさせてしまう事も多くなります。

彼は、そのことで、

文句を言ったりはしたことがないのですが、

だから余計に、

家が安住の地にはなっていないのでは?

我慢をすることが癖になって、

言いたいこと・話したいことが言えないのでは?

 

そんなわけで、

休日は、

凡師さんと2人だったり、

荒馬と2人だったりで、

外出をしたり、ドライブをしながら、

話をする時間を作るようにしてきました。

6年生ともなれば、

自分の思いを話すことはできますが、

さらにそこに、

大人(親)への配慮・遠慮が生まれます。

 

そんなに急いで大人にならなくても、

まだまだ甘えたい時があれば、

いつでもウェルカムだぜぃ。

という雰囲気は醸し出しているつもりです。

(口に出して言う時もありますが、お互い照れが…)

 

休日などは、

朝から寝る直前まで、

ずっと機嫌良く、話もたくさんしてくれるのですが、

このまま続くのか、

はたまた、

無言が多くなるのか?

 

どんな思春期を過ごすのか、

反抗期があるのか、

今からとても楽しみです。

 

こういう時、中学校教員だった経験が生きます。

何が起きても、へっちゃら。

と自信を持って言えます。

 

どうなるのであれ、

彼にとって、もちろん、弟である小小凡師くんにとっても、

「落ち着く場所」の1つに

家があることを願っています。

1カ所である必要はありません。

場所や人、彼らが居心地が良いと感じられるところが、

1つでも多ければ、なお良いのですが、

その1つに、

家があると、嬉しいですし、

そうなるように努力も必要です。

 

この絵本を読む度に、

そんなことを感じる荒馬です。

荒馬自身が、家が安住の地ではなかったので…。