みなさん、こんばんは。
備わっているのに覚醒していない力は何かなぁと思った荒馬です。
今日はこの1冊を。
この絵本も、絵本セラピスト®仲間が教えてくれた1冊。
以前、紹介した絵本と似ています。
作者のシャーリーン・コンスタンゾさんが、子どもために書いたものです。
これを読んで育った子が巣立つころに、
「もっと多くの子ども達に届けたい」と思い、私家版として出版され、
身近な人へ手渡し、1年半で30万人の読者になったそうです。
その後、大手出版社から出版され、
学校・病院・刑務所などの場所で、多くの人を励ました本として、
異例のベストセラーになったとか。
日本では2003年に出版。
誰にでも、生まれた時に平等に授けられている12の贈り物について、
書かれた絵本です。
『きみたちにおくるうた』では父親から子ども達へ。
ですので、とても力強さを感じる文な気がします。
絵のタッチも、はっきりとした色と線です。
対して、
『12の贈り物』は母親から子ども達へ。
優しさが感じられる文で、絵も色使いも線も柔らかな印象。
心の中に、ポンッと置いていくという謙虚な印象を受けるのがこちら。
これは完全な主観ですが…。
こんな風に優しさや包容力を持って、
子ども達へ言葉を贈ることができるなんて、
素敵なお母様です。
アメリカでは、
子どもに向けたメッセージを手紙などにして手渡すのが文化なのでしょうか。
海外の風習や文化に詳しくないので、
今度、調べてみようと思います。
日本で言うところの、【〇〇家 家訓】みたいなものなのでしょうか。
子どもを見れば、親が分かる。躾が分かる。と、よく言われます。
あながち外れていない気がします。
教師時代に、これはいつも感じていました。
見た目や話し方・仕草が似ているのはもちろんで、
これはこれで、三者面談などをやると、
親を煙たがっている中学生でも、自分でそれに気付く瞬間があり、
見ていると微笑ましく、楽しいです。
それ以外にも、考え方だったり、
境界線を越えるか越えないかの時だったりに、
やはり、それまでに育った環境が見え隠れするものです。
善悪の基準だったり、自分を大切にすることだったり、他への思いやりだったり。
むしろ、
中学・高校の時は、住んでいる世界が狭いので、
ダイレクトに育った環境が、彼らを作り出しています。
その後、彼ら自身が大きな世界に出て、
たくさんの人達と出会う中で、体感し、見聞し、学び、
そうして、
育った環境をベースにしながら、
自己を確立していくのではないのかなぁと思います。
ですので、学生時代と変化している人、変化していない人、
それも様々。
確立するのは、生涯かけてですので、
誰かがそれを批判したり、否定するのは、ちょっと違います。
こういう子へのメッセージ系の本を読むと、
2人の大切な子ども達への思いがましてきます。
そして、
親として、引き締まる思いです。