荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

ハイヒールの体

こんばんは。

ハイヒールを履きこなしたい荒馬です。

 

ハイヒール。

とりわけ、ピンヒールは格好良い。

憧れていた靴。

 

母がオシャレをし、ヒールを履く姿が、

とても格好良く、憧れていました。

学校から帰宅後、

姿見鏡の前に新聞紙を敷き、

母のハイヒールを履いてみました。

上手く立っていられない。

2,3歩ですら、歩くのがおぼつかない。

小学校高学年くらいの荒馬です。

当時、すでに165㎝を超えていました。

母の背を追い越していたので、

母の服も着られます。

母の服に袖を通し、母の靴を履く。

身長は大人並みなのに、

これが全く似合わない。

何が足りないのだろう。いくつになれば似合うのだろう。

そんな事を考えていました。

 

短大生の頃、ヒールは履いていましたが、

時はアムラーブーム。

ピンヒールではなく、厚底靴が主流。

ヒール部分が太かったりする靴はありましたが、

当時は、ピンヒールは何となく気恥ずかしい。

もっと大人の女性が履くモノ。

背伸びしすぎていて、不釣り合いな靴に感じていました。

 

短大卒業後、すぐに社会人になりました。

そうなると、

数ヶ月前まで不釣り合いに感じていた、

スーツもピンヒールも、一気に身近な存在に。

 

当時は痩せていて、身長も170㎝。

顔はさておき、後ろ姿は、なかなかサマになっている。

(荒馬だけがそう思っていただけかもしれませんが…)

 

何となく、フォーマルな場面では、

ピンヒールが正装に合わせる靴と感じていました。

もちろん、高すぎるのはいけません。

5㎝くらいがジャスト。

それが荒馬の正解。(世の中の正解は知りませんが…)

 

姿勢も良くなりますし、歩き方にも気を遣います。

颯爽と歩く姿は幼い日の憧れの映像。

颯爽と歩けていたかは分かりません。少なくとも荒馬基準です。

 

数年後、すっかりヒールを履くのも慣れた頃、

子どもが産まれました。

ヒールの靴は靴箱の奥に…。

たまに1人で出かける時と、

仕事の時にもたまに履く程度。

 

だからこそ、分かることもあります。

加齢による、筋力の衰え・ボディバランスの悪さ、

出産による体のゆがみが、

ピンヒールを履くと、分かりやすくなりました。

立っていられない。

歩き方が悪くなる。

 

立ち姿勢や歩き方が悪くなる。

それなら履かない方が良い。

履ける体にならないと、履く資格が与えられないのではないか。

バロメーターにしつつ、

3㎝ヒールから再挑戦。

 

ヒールを履いた翌日は、

全身が筋肉痛に。

筋肉痛になるということは、まだ筋肉が辛うじて残っている証拠。

毎日数時間履くことはありませんが、

履きたい時に履ける体でいること、

年々、それを感じます。

 

荒馬の女としての意地なのか、

そこで「ハイヒールは履かない」という選択肢にはならない所に、

複雑な感情が入り交じります。

 

ずっと雪国に住んでいる荒馬は、

冬場は当然、ハイヒールは履きません。

もちろん、これは、身の安全と冷え対策のため。

室内で履く場面が冬場に数回あるかないか。

雪が溶け、春になる頃、

まずは、

幼い頃にやったように、

姿見鏡の前に新聞紙を敷き詰め、

部屋の中でヒールに足を通します。

2,3歩、歩いてみます。

 

「よしっ、いける」

「うわっ、ヤバッ」となるかは、その年によって違います。

今年の冬は後者。

 

姿見鏡の前の新聞紙を、

室内干しのための物干しラックの前に敷き詰め直し、

洗濯物を干す作業をヒールを履きながらやってみます。

バランスが保てない。

足首がグキッといきかける。

屈んでから立つのがキツい。

 

こんなにも衰えているのか40代になった荒馬は。

年が明けてから、暴飲暴食の習慣がついてしまい、

昨年の秋と比べると5キロも太ってしまいました。

太るのは一瞬なのに、痩せるのは途方もない時を要します。

 

しかし、来月から定期的に、

絵本講座・絵本セラピーなどなど、人前での出番が増えます。

この衰え、肥えた体を何とかしなければ、

荒馬の思い描く[格好良い女]が…。

 

「おいくつなんですか?」

「41歳です」

「えーっ、もっと若いと思っていました」

「そうですか。ありがとうございます」

 

荒馬の理想の会話です。

サバを読むよりも、こちらの方が格段に気分が良い。

「そんなことありませんよ」

という謙遜も、一つ間違うと、相手に失礼になるのではないか。

それが、たとえ社交辞令でも、

互いに気持ちよく終わるのは、上記の会話だと思う荒馬。

 

今のままでは、

「おいくつなんですか。」

「41歳です」

「あっ……そうなんですね」(もっと上かと思った…)

「……」

「…………」

 

が繰り広げられそうです。

 

荒馬改革始動

ハイヒールの(似合う)体(作り)