荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

コンプレックスが強みに変わる

こんばんは。

声にコンプレックスを持っていた

荒馬です。

 

幼い頃から声が低い荒馬。

友達に電話をした時、

電話に出た友達のお母さんが、

友達を電話口に呼ぶ際、

昔は保留音が無い電話も多かったので、

声が筒抜け。

「荒馬っていう男の子から電話だけど、

    誰? 彼氏なの? 聞いてないけど。

    あんた何考えてるの?

    そんな暇があるなら、

    もっとやることあるでしょ。」

なんていう言葉が…。

 

「なんか、ごめん。荒馬だけど…」

「あっ、荒馬?なーんだぁ。

    お母さーん、荒馬ちゃんだよー。

    ベロ失礼だからぁ。」

(あっ、ちなみにですが、

    「ベロ」とは「とても」という意味で、

   荒馬が生まれ育った地域限定の方言です)

という会話がなされていました。

 

自分の声は低くて嫌だなぁ。

周りの女子と同じように、

「キャー」って言えたら良いのに…。

なんて思っていました。

高い声が出ないのか、

低いと思い込むあまり、

高い声を出さないのか、

そのあたりは自分でも分かりません。

 

合唱の時に、

ソプラノパートだったこともありますし、

ファルセットは出ていました。

しかし、

話す声は周りの女子より低く、

周りの男子と似たような感じでした。

 

声を出すときは気を付けていました。

低すぎて、聞き取れないかもしれない。

だから、

ハキハキ、声を張ろう。

そのため、

荒馬は地声が大きくなりました。

低いことより、声が大きいことで、

注意されることも…。

 

人並みに恋をして、彼氏ができても、

身長も高く、声も低い彼女は、

嫌だろうなぁ。

身長は変えられないけど、

声は頑張れば…と、

無理をして高めに出していた気がします。

 

荒馬はカラオケボックス世代。

学割なんてシステムがあり、

6時間1,000円(部屋代)で、

学生は歌い放題というプランがありました。

長居すれば、

飲み物や食べ物を頼むので、

結局、安上がりではないのですが、

不思議とカラオケボックスの食事は、

レストランや喫茶店よりも美味しく感じました。

 

そのカラオケでも、

女性歌手の歌は、ほぼ歌えません。

キーをMAX低くして歌うか、

逆にMAX上げて、低く歌うか。

男性歌手の歌のほうが、ラクでした。

 

声が低いことをバカにされたり、

いじられることはありませんでしたが、

勝手に1人でコンプレックスを感じ、

溜息をつくことが多い日々。

 

初めて声を羨ましがられたのは、

短大生の時。

仲良くなった女友達が、

「こういう声に憧れてるんだよね。

   いいなぁ。カッコイイ!」

と大絶賛してくれて、

「荒馬の声、最高だよね。私好き。」

と周りに言ってくれて、

さらに、

褒めてくれる人が増えました。

最初に褒めてくれた人というのが、

これまで会った人の中でも、

五本指に入るほどの美人。

そこいらの女優さんにも勝ってしまうくらい。

性格もノリも良く、オシャレさん。

そんな人だからこそ、

影響力もハンパなく、彼女のお陰で、

自分の声を好きになりつつありました。

 

教師になってからも、

「キーキーうるさくなくて、逆に響く」

「ズシンとくるんだよね。その声」

「先生の音読が好き」

と言ってくれる生徒も。

 

秋田に来て2年が経ち、

講演会や絵本セラピー®︎で、

絵本の読み聞かせを取り入れるのですが、

声や読み方を褒めて下さる方もいて、

今は、素直に嬉しく感じます。

 

声も基本的には変えられないもの。

声色を変えたところで、

ベースの声は変わっていないので、

こういう変えられないことを

褒められるのは、とても嬉しいです。

身長も、今となっては、

良かったなぁと感じています。

 

そして、

大人になってから、感じるのが、

相手を褒める言葉を自然に使える人は、

とてつもなく素敵だということ。

社交辞令は、

案外、言われた本人が分かるものです。

 

叱られる機会も減りますが、

褒められることも減るのが、

大人社会。

頑張りや成果を評価してもらうことはあっても、

その人自身のパーツ・持ち合わせているものを

褒めるというのは、

やっていそうで、できていないかもしれません。

 

荒馬が、今回、

こんなにも嬉しく思ったように、

荒馬も、誰かを嬉しくさせるような

言葉がけをしたいも思っています。

 

今週末は、講演会の講師として、

90分お話をします。

もちろん、絵本の読み聞かせを織り交ぜて。

聴いて下さる方々が、

心地よく感じる声を出したいと思います。

最近は、

よく噛むので、滑舌にも気を付けなければ…。