荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

勉強と作業

こんばんは。

【勉強する】ことについて

考えていた荒馬です。

 

中学生になった小凡師くん。

初めての定期テストが明日行われます。

小学校の時と違い、単元ごとのテストではないので、

範囲表が2週間前に配布され、

国語・数学・社会・理科・英語の5教科を

テストに向けて勉強中。

 

しかし、小凡師くん、

【勉強】ではなく、【作業】をしていました。

与えられた課題を解くことに一生懸命で、

復習をするにも、ただ、書き写すのみ。

単語や漢字の練習も、【書く作業】をしているにすぎません。

ですので当然、

頭に入っていません。

凡師さんが、ミニテストを作って、やらせてみたところ、

特に英単語が全く覚えられていないことが発覚。

 

荒馬は、勉強について口出しも手出しもしてきませんでした。

小学生の時に、【勉強のやりかた】について、

教えていたつもりだったので…。

しかし、昨年度、秋田県に引っ越してきてからは、

とにかく山ほど宿題が出されます。

宿題を【こなす】ことが、いつのまにか大事になり、

本来の【勉強】が軽視されていきました。

【自学ノート】という自主学習のシステムはあるのですが、

これに関しても、

教師が【〇〇ページやってきましょう】

【国語の〇〇を△△のようにやってきましょう】と

ノルマとやり方を提示するのだとか…。

これでは、宿題と同じです。

 

自分で課題や苦手に気づき、そのために、

どの教科を、どんな風に勉強すれば良いのかを考え、

実践するという形が、どんどん失われていきます。

 

あー、これが、秋田の裏側なのだと思いました。

小中学生の時には、できるのに、

高校生以上になると、勉強をしなくなる

と聞いたことがあったのですが、

そもそも、

【勉強のやり方】を叩き込まれていないので、

できるはずもありません。

勉強をしないのではなく、やり方が身についていないのですね。

 

一応、【家庭学習の進め方】というプリントが出されましたが、

見せてもらったところ、

【勉強のやり方】が分かる・できる内容ではありませんでした。

この部分は、

できて当たり前という前提のものです。

 

そこで、小凡師くんに、

日常的な授業の内容や進める形態について聞いてみました。

実際に見たわけではないので、なんとも言えない部分もありますが、

昔ながらの講義型の授業をやっている印象です。

【学び合い活動】も、机をグループの形にしているけれど、

結局は、個人の形態のような感じです。

 

授業の中で、勉強のしかたに触れたりはないようで、

範囲表には、教科書やワークなどのページ数が書かれているだけで、

勉強する時のポイントもなく、

何をやったら良いのか分からない と小凡師くんが言っていました。

 

教師によって、学校によって、市町村によって、都道府県によって

学校現場・学校運営の違いがあるのは理解しているので、

それが間違っている とは言いませんが、

より良いものがあるのに…とは思っています。

先生達が自分の務める学校の地域から、

外に出て学んでいないというのが顕著です。

やり方もノウハウも…。

 

秋田県に先生達は、上からのプレッシャーが大きいらしいですし、

学びに行くというよりも、学びに来る人数のほうが多いそうです。

 

考えを進めていくと、

保護者対応や生徒指導でも見えてくるものがたくさん出てきます。

ツッコミどころが満載。

今は、そんな風に感じている荒馬です。

 

ただ、そんなことも言っていられないので、

小凡師くんには、

あまり出していなかった【先生モード】を発動し、

勉強のやりかた、進め方の情報提供をしたり、

実際に、様々な方法を試してもらい、

小凡師くんに合う形を探ってもらおうと思っています。

今回のテストは、明日なので、

次回以降、【小凡師 学習スタイル】を一緒に作り、

早い段階で、1人で取り組むことができるようになればと考えています。

 

目先のことだけに捕らわれず、

数年先を見据えると、

【勉強する】ことが、ゆくゆく【仕事する】ことにも繋がります。

 

ゆとり世代は困る」

「さとり世代は……」

「これだから若いのは…」

 

今回の気づきで、様々なことが、荒馬の中で解決しました。

ゆとり教育だとか詰め込み教育だとか、

教育内容ではなかったのだと。

 

ノウハウが身についていないのに、基本的な事が分かっていないのに、

「やってみなさい」「やりなさい」「どうして分からない?」

と言われても、困るだけですよね。

学生時代に、素地がそもそもないのですから…。

 

インターネットで、書店で、問題集も容易に手に入ります。

塾や家庭教師など、頼めば(頼まなくても)通えます。

 

しかし、それ以前に、

【作業をする】【勉強をする】の違いが欠落しているんですね。

それじゃ、

どんなに熱心に学習教材を与えても、通わせても、

伸びていかないはずです。

 

この観点は、保護者には気付きづらい部分かもしれないね と

凡師さんと2人で話していたところです。

【勉強のしかた】を教える塾 なんてあったら良いかもしれませんね。