荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

不安が期待や希望に変わる瞬間

こんばんは。

小凡師くんの変身の瞬間を

間近で目撃した荒馬です。

 

入学式の今日、

晴れて中学生になった小凡師くん。

数日前から、

不安で不安でたまらなく、

泣きそうな表情を見せたり、

少しでも安心感を得たいのか、

凡師さんや荒馬に、

中学校生活について、

何度も、色々と質問したり…

が続きました。

 

その度に、

丁寧に、ゆっくりと、

不安を取り除くべく、

話をしました。

 

元中学校教員の荒馬。

 

入学式を迎える直前、

こんなにも、

不安な春休みを過ごす生徒がいるとは、

考えが及んでいませんでした。

ほとんどが、

持ち上がりのような状態で、

仲間もそんなに変わりません。

それ故、

友達の世界が生活の中心になりつつある

高学年は、

「友達がいるから楽しく過ごすぞー」

と、意気揚々としている生徒が

大半だと思っていました。

 

小凡師くんの場合、

クラスメートの9割が、

同じ中学校に進学します。

別の小学校から来る生徒もいるのですが、

昨年の修学旅行に、

一緒に行っているので、

顔見知りもいるという状態。

 

しかし、

制服を着ること、

校舎が変わること、

勉強が難しくなるらしいこと、

教科ごとに先生が変わること、

部活が始まること。

 

数日後には、まるで、

初めて尽くしのことが始まる

という感覚になるようです。

 

人は知らない事柄について、

知らないからこそ、分からないこそ、

不安になり、怖がります。

 

それがすっかり抜け落ちていた荒馬。

 

昨夜までは、

本当に不安そうで、

笑顔もぎこちなく、

口を開けば、

「制服、まだ固いから、着るのが大変だ」

「教科書が配られるんだけど、

     すっごく重たいらしいよ」

「先生たちは、どんな人かなぁ」

「先輩たちは怖いかなぁ」

「僕は背が高くて目立つから、 

    いじめられたりしないかなぁ」

「運動が苦手だから、

    みんなや先輩たちにバカにされるかなぁ」

などなど、

飛び出す飛び出す…。

 

そんな昨夜を過ごし、迎えた今日。

午後から入学式だったので、

午前中は、家で過ごしました。

朝起きるなり、

制服に着替えてリビングに…。

「さすがに早いよ」

「でも、出発が遅れたら大変」

「いやいや、大丈夫」

なんて会話からスタート。

 

時間が経つにつれて、

少しずつ余裕が出てきたのか、

空が晴れていることに気付きます。

心の変化には、

天候も左右するものです。

まして、不安な気持ちの時には…。

晴れた空を見て、

「なんか、ワクワクしてきた。」

「早く学校に行きたい」

と笑顔で言い出します。

 

そうして向かった中学校。

生徒の集合時間が、保護者より早いため、

先に車で送りました。

(中学校は全員スクールバス通学になり、

    この日は、自家用車でも良いと

     言われていたため)

玄関が近づくと、

再び緊張感が全身を包みます。

玄関にいた先輩や先生に、

挨拶をするものの、

緊張で上ずる声。

これはマズイと、返事で挽回すべく、

発した「はい」は、

やたらと大きく、玄関に響きます。

 

そこで荒馬はいったん自宅へ。

 

入学式も緊張感がマックスの様子。

終了後、

休憩を挟み、写真撮影。

その時、

別の小学校から来た生徒数名と、

楽しそうに会話しながら、

体育館にやって来た小凡師くんを発見。

教室へ戻る時も、教室内でも、

いつもの穏やかな表情で、

クラスメートや担任の先生と、

会話しています。

 

帰り際、

数名の生徒も

「じゃあねー。また明日ねー」

と交わし合った言葉。

ニコニコ笑顔で手を振る小凡師くん。

 

帰りの車では、

興奮して、色々と話してからました。

夕飯後、

宿題と翌日の準備を終えた小凡師くん、

「早く明日にならないかなぁ。

    早く学校に行きたいなあ。

    ますば制服に素早く着替えて、

    バスに遅れないようにしなきゃ」

「明日は、

    新入生を迎える会があるんだ。

    楽しみだなぁ」

 

目をキラキラさせて、

マシンガンのように話す小凡師くん。

知れば、分かれば、

不安も怖さも吹っ飛んでしまったようです。

 

いつもより早くに就寝し、

今は寝息を立てています。

 

明日は、荒馬も

とびきりの笑顔で送り出したいと思います。