荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『スパゲッティのぼうけん』

こんばんは。

3月は、いつもよりも特に、

気持ちを上げる本を選んでしまう荒馬です。

 

別れの季節がやって参りました。

教師時代、この時期は猛烈に忙しいのですが、

だからこそ、フッと息をついたときに、

別れの寂しさがこみ上げてきます。

ここから、もう少し日が経つと、出会いへの期待が沸いてくるのですが、

この3月1・2週目というのは…。

その名残なのか、

今でも、この時期は何だか寂しさがこみ上げてきます。

 

それと同時に、一年の自分を振り返る時期でもあります。

荒馬の場合、12月より、3月の方が、

自分自身を振り返る習慣があったような、そして、今でもあるような…。

反省ももちろんありますし、

後悔しても仕方ないと分かっていても

あんなことができたのではないか、手抜きをしたのではないか、

もっと寄り添えたはずだ。何かにチャレンジしようとしただろうか…

などと、ついついマイナス思考にもなりがち。

安易ですが、

そんな時は、本を読んだり、歌を聴いて、

気持ちを盛り上げています。

これは、今でも続いているなぁ。と

今日、ふと感じました。

 

大人になってから、10年以上も続いた習慣というのは、

なかなか抜けないものですね。

 

最近は、少し絵本から離れているのですが、

絵本セラピストの仲間が、SNSに投稿しているのを機に、

久しぶりに開いた絵本があります。

それがこちら 

スパゲッティのぼうけん

スパゲッティのぼうけん

 

 とにかく絵に魅了されます。細かな部分まで遊び心もありますし、

表情が面白くて…。

もちろん、内容も楽しく読み進められる1冊。

でも、やっぱり絵ですねーー。

こういう絵、個人的に大好きなので、ついつい手を伸ばしてしまいます。

 

今、自分が居る場所でも十分に活躍しているのに、

旅に出るスパゲッティ。

旅先で出会うものによって、持っていた自信を失いかけます。

さて、スパゲッティはどうするのか、どうなるのか…。

 

【自分探しの旅】という言葉をよく聞きますが、

こういうことをしているのかなぁと思いました。

荒馬、自分探しの旅に出かけたことがないので、

その辺りは、想像の域を出ることができませんが、

自分探しの旅の果てに、【自分】を見つけられたのか、

旅に出たことのある人々に取材をしてみたいと思ったことがあります。

ニュアンスが違えど、

中学校教師は、その【自分探しの旅の最中】を

見ることができる職業だと思っています。

時には傍観者。時には支援者。時には助言者。

時には仲間。時には師匠にも弟子にもなります。

 

自分に起こることではないのに、疑似体験をしているような。

小説や絵本の世界観に似ている気もします。

そんな風に言うと、中学生には怒られてしまうかもしれませんね。

彼らは、本当に必死に生きています。

もがいて、悩んで、羽目を外して…。

ラクして、楽しんで、パリピになって…。

大人はそれを、諭し、導き、教えようとしてしまう。

でも、どうしても、

反発しあってしまう。

 

道を照らすことや、ヒントや自分の主観を話すことはできても、

その子にとっての正解を示すことなんてできない。

それなのに、

実に様々な人達が、様々な角度から、

その人達なりの正解を埋め込んでしまいます。

そのこの前にポンッと置いてくるのではなく…。

 

そして、埋め込んでしまう人は、

同じように埋め込む人達を、互いに批判し合います。

置いてくる人達は、

そんな人達にも、何かを置こうとする。

 

荒馬も埋め込む大人だったように思います。

今なら、それが、どれだけ傲慢だったのか分かります。

歳を重ね、親になり、俯瞰的な視野がちょっとだけ身についた

今は……。

と言っても、まだまだヒヨッ子ですが。

 

有り難いお言葉を残すような人にはなれないけれど、

寄り添って、置いてくる人になれたらと思います。

そんな時に、

1つのアイテムとして、【絵本】が使えれば…。

そんな風に今は考えている最中です。