荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『ありがとうの約束』

みなさん、こんばんは。

「ありがとう」という言葉の素晴らしさを

再認識した荒馬です。

 

今日はこちらの絵本 

ありがとうの約束

ありがとうの約束

 

 どんな事が起きても、どんな事に対しても

「ありがとう」というおじいさん。

いたずら好きの子どもが「ありがとう」以外の言葉を言わせようと、

様々ないたずらをするのですが、やっぱり「ありがとう」

そして、

おじいさんの大切なものを傷つけた子どもに対しても

「ありがとう」その言葉と一緒に、あるお話をします。

ついに子ども達が「ごめんなさい」

でも、おじいさんは……

 

「ありがとう」という言葉。ステキな言葉です。

この絵本を読むと、より一層、その想いが強くなりました。

 

そして、思い出したエピソード。

新卒で赴任してきた同僚。つい数日前まで大学生だった彼は、

働くということ、教師という仕事に、

とにかく毎日、必死に、一生懸命、頑張っていました。

夜の職員室、半泣きになって、悩み事を言ったり、愚痴を言ったり…。

話を聞いてあげることしかできなかった荒馬。

数ヶ月後、

その先生に頼まれて、授業参観をしました。

課題に取り組んでいる最中です。

ケシゴムを落としてしまった生徒、隣の席の生徒が拾ってあげます。

そこで発した「ごめんね」の言葉。

少し距離があったのに、その言葉を聞き逃さなかったその先生、

「ちょっと、みんな、手を止めてもらって良い?

  今やってもらっている課題の話ではないけれど、

   ちょっと聞いてくれるかな。何かをしてもらった時に、

    ついつい「ごめんね」って言ってしまうのも分かるんだけど、

     そういう時は積極的に「ありがとう」って言おうよ。

      「ごめんね」より「ありがとう」の方が、お互いにとても

       気持ちが良いと思わない???」

と、話をしました。

先生になりたての彼を、生徒達は少しバカにしていました。

しかし、

その話を境に、荒馬の目には、少しずつですが、

生徒達の反応が変化したように見えたのです。

「あっ、響いたんだなぁ」と思いました。

数日後、その話を彼にしました。

 

彼はまた半泣きになりながら、

「実は、何人かの生徒に、「先生の話、なんか良かった」と

  言われたんです。気のせいかもしれないけど、「ありがとう」を

   よく聞くようになりました。なんか教師ってスゴイ仕事ですね」

と。

その時の半泣きは、たぶん、辛い気持ちではなかったのだと思います。

 

当たり前のことを、当たり前に伝える。

できているようで、意外にできていなかったりするものです。

あの時の【半泣き先生】、今頃、どうしているのかなぁ?