みなさん、こんばんは。
決めつけをせずに、話し合うって大切だなぁと思った荒馬です。
子どもも大人も、
パッと見た現象や聞きかじったことだけで、
判断したり、断定したりしていまいがちですよね。
ちょっと踏み込んで話してみたら、
ちょっと勇気を持って聞いてみたら、
案外、「そうだったのかー」と思うことも多いモノです。
でも、照れがあったり、プライドがあったり、
そんな感情でその一瞬を逃すことで、
思わぬトラブルが発生したり、諍いが起こってしまったり…。
「あ~、あの時、〇〇していれば」
「もっと△△さんの話に耳を傾けていれば…」
なんて思っても後の祭り…。
今日はそんな絵本です。
- 作者: ジークフリード・P.ルプレヒト,ヨゼフウィルコン,いずみちほこ
- 出版社/メーカー: セーラー出版
- 発売日: 1989/08
- メディア: 大型本
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くまの国とオオカミの国はとっても仲良し。
でも、ある日、空に虹が出たことで、一変してしまいます。
相手を疑い、話し合いもこじれ、ついに…。
そして年寄りのクマが発した言葉は…。
その後、両国はどうなったのか…。
この絵本の中でも話し合いは行われます。
ただ、互いに疑いを持ったまま。ウソを言っていると決めつけたまま。
ですので一向に解決しません。
お笑いコンビキングコングの西野亮廣さんのブログやSNSの中で、
タモリさんと【なぜ、イジメと戦争がなくならないのか】について、
話した時のエピソードを読みました。
タモリさんの視点がとても新鮮な感じがしました。
「それはな、人間の中に『好き』という感情があるからだ。そんなものがあるから、好きな物を他人から奪ってしまう。また、好きな物を奪った奴を憎んでしまう。ホラ、自分の恋人をレイプした奴を『殺したい』と思うだろ?
でも、恋人のことを好きじゃなかったら、攻撃に転じることはない。残念だけど、人間の中に『好き』という感情がある以上、この連鎖は止められないんだよ。
『LOVE&PEACE』という言葉があるけど、LOVEさえなければ、PEACEなんだよ。その生き方は、かぎりなく動物や植物の世界に近いな。ただ、『好き』がない世界というのも、ツマラナイだろう? 難しい問題だよ、これは。どうしたもんかね?」
特にイジメ問題は、学校や教師の【観察眼や対応力】について、
多く議論がされていたり、ブログやSNSの中で見かけます。
学校で大半の時間を過ごすのですから、もちろん、それはそうなのですが、
まず基板となるのは家庭教育だろうと荒馬は思っています。
【事の善悪】だったり、【善悪の程度・許容範囲】というのは、
各家庭によって実に様々です。
それを一定にすることは難しいかもしれませんが、
同じ位置に立てる事柄も存在するように思います。
その【善悪や程度・許容範囲】が大きく位置づけられるのが、
荒馬の経験上、
小学3・4年生の時だと思っています。
「楽しいから」「おふざけの延長線上」という
多くのこと(友人関係・基本的生活・授業態度などなど)に、
大人が線引きを促してあげたり、考える場を作って話をしてみる。
そこが、軽くスルーされると、
「大人達がダメなことだと言っていないから、OKなんだ」
「よし、これならどうだ?」「あっ、これもOKなんだ」
という具合にどんどん増えていきます。
高学年になる頃には、
「OK」と「NG」の線引きが確立してしまって、
心の成長や葛藤が大きくなる思春期特有のモノが合わさり、
さらに悪化してしまう。
「ちょっと待って。これってどうなんだろう?」という投げかけが
必要な時なのでは? と小凡師くんが3年生の時に経験しました。
他愛もないおふざけが、やがて、集団のイジメに変わった時です。
その時に感じたことです。
決めつけず、投げかけて、話を聞いてみる。
親として、
大切にしないといけない視点だと改めて肝に銘じました。