荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

活字離れ 本を読まない じゃないんだと気付いた日

みなさん、こんばんは。

凡師さんと話しをしていて、ちょっと気付いてしまった荒馬です。

 

帰宅した凡師さんが「嬉しい事があったんだ」と話してくれました。

その内容に入る前に、予備知識を少し…

 

近々、凡師さんの勤務校に【有名作家さん】が講演に来ます。

その日に向けて、

1人でも多くの生徒や先生達に、

その作家さんの作品に触れて欲しいと考え、

身銭を切って本を購入し、【私設図書貸出人】となり、

本の貸し出しをしています。

また、案内のポスターを掲示したり、プリントも作成し配布したり、

その作家さんの作品の文を引用した【オリジナル栞】を

ざっと400枚作って、生徒1人ひとりのイニシャルをクラフトパンチで

つけてあげて、プレゼントしようと画策しているそうです。

ハンパない熱量です。

その話しを聞き、作業する姿を見るだけで、

夫婦というのを取っ払っても、「この人、ステキ!!」と

思っているのですが……。

 

前述した「嬉しい事」とは、

その本を貸して欲しいと名乗りをあげる生徒が

予想以上に多かったり、奪い合い状態になったり、

順番待ちが出ているというのです。

さらに、【オリジナル栞】の話題を出しても、

「欲しい!!!欲しい!!!」と、

多くの生徒が目をキラキラさせているそうです。

 

先ほど、さらに本を追加購入していました。

先生達の中にも、「別の作品も貸して下さい。」という方々が、

続出しているとか……。

 

そんな話しを、これまた嬉しそうにキラキラした瞳で語る凡師さん。

そこから派生して、

「【活字離れ】とか【本を読まない】ってよく言われるけど、

 それって現象面での判断にしか過ぎなくて、何をどう見て、そんな判断を

 誰が言い出して、世の中に広まったんだろうね」という話題に……。

 

きっかけがあったり、簡単なあらすじが分かっていたり、

ちょっとした情報があれば、興味を持つものです。

本も高いか安いかの判断は、個人の価値観や趣向によって異なるので、

【本を買って読む】というのに敷居が高い人もいるでしょう。

 

だからこそ、図書館や学校の図書室があるのですが、

おそらく、万人にとって【身近な存在】ではないのだと思いました。

本が好きな人は、

図書館に通うこと、本屋さんで本を探したり、見つけたりすることは

苦ではなく、楽しめるものですが、

そうではない人は、

【行動に移す】までの段階で、挫かれてしまうのかもしれません。

 

大人はさておき、

子どもであれば、そのための【情報提供者】の存在は大きいのかもしれません。

【読書をする】ことを勧める大人はいても、

それぞれの作品の面白さを説いた上で、

【本を薦める】大人がいないのかもしれません。

 

また、「本を読みなさい」という大人はいても、

「一緒に読まない?」「これ面白かったから、読んでみない?」という風に、

勧めるだけではなく、自分も読書をする大人も少ないのかもしれません。

 

「その本読んでみたい」と思うのと、「読書をしてみたい」では、

その後の行動変容に大きな差があります。

でも、「その本を読みたい」と思わせるような、【宣伝】がない。

【宣伝】をしていない。のかもしれません。

 

荒馬が以前、図書室担当だった時に、

図書館のような配列の仕方 = 図書十進分類法】ではなく、

テーマごとに配列した時がありました。

[夢に向かってチャレンジする][悲しい恋][体のことを知りたい]

[勇気を出したい]「とにかく笑いたい]などです。

 

それぞれの本に、簡単なあらすじを付けて(POP表示のように)、

図書室に並べてみたところ、

巡回視察&指導に来た図書館職員の方には、叱られたのですが、

子ども達にはウケが良く、貸出も増えたことがありました。

 

今は、どの学校でも図書館司書の方の配置が増えているので、

その方々のアイディア溢れる図書室作りがあるので、

当たり前に行われているのかもしれませんが、

図書室】というのは、やはり万人にとって身近ではないのかもしれません。

 

何を手にとって良いのか分からない。

読書に楽しさを見いだせない。

 

特に学校では、【朝読書】やら【読書習慣の推進】とは言いますが、

もう少し踏み込んだ、

【興味を引く】【読んでみようと思わせる】しかけや働きかけが、

簡単にできる場所です。

それを使わない手はないのに……。

 

スマホやゲーム依存も、活字離れなども、

子どもから自然発生的に出てきた問題ではないですよね。

日常的に目にしている、

大人の行動が、「大人もそれなら、俺らもいいんじゃね?」と

思わせている部分もある気がします。

 

もちろん、そうではない人達もたくさんいます。

 

ただ、働きかけをちょっと変えるだけで、

「俺も読みたい」「私も読みたい」「貸して!貸して!」「次は俺ね」

「じゃあ、その次は私ね」という言葉が飛び交う環境を作り出せるのだと、

思ったのです。

 

そういえば、小凡師くんにも、

「歴史の本だけじゃなく、別のタイプの本も読んでみたら?」と言うより、

「この本、こんな内容で、こんなコトが書いてあるんだけど、読んでみる?」

「これは、とにかく笑えるよ」

「ちょっと考えさせられるけど、小凡師くんがどう感じるか興味あるなぁ」

と言うと、

「どれどれ???」と本を開くようになることが…。

 

今日はかなり長文になりましたが、

そんなとりとめのないことを、とりとめなく思ったので、

まとめることなく、ツラツラと書いてみました。