みなさん、こんばんは。
作文や論文を書くのは好きだった荒馬です。
試練なのは小凡師くん。
作文が苦手な小凡師くんにとって、読書感想文は、
かなりハードルが高い作文です。
行事の感想文なら、だいぶスラスラと上手に書けるようになってきました。
しかし、
読書感想文はまだまだ苦手なようです。
それでも、
夏休み中の課題として出ることが多いので、
昨年までは、荒馬が小凡師くんに取材をしながら、
メモを作り、彼の言葉で短い文にし、それをつなげて
文章に仕上げていく方法で書くことができました。
本来、読書感想文は、
本を読んで感じたコトを、自分の経験や考えと重ね合わせたり、
自分の価値観や感じたコトで、変化した部分などを取り上げ、
書いていくものです。
どうしても小中学生の読書感想文は、
あらすじ作文が中心となり、その合間合間に、感想を挟み込むという
構成になりがちです。
荒馬も教師時代、読書感想文に取り組む際は、
書く作業に取りかかる前の段階に、かなり時間をつぎ込んでいました。
要約→テーマ設定→経験談や自分の考え→メモ→下書き→清書。
もっと、自由に思いのままに書けるように持っていくこともできます。
型にはめる作文指導に否定的な声もありますが、
まずは、基本を押さえて、型にはめながら、文章を書く訓練が必要です。
そうして初めて、
自由に、思いのままに、思いの丈をぶつける文章を書くことができます。
彼らはのちに、作文から、論文を書く時を迎えます。
進む道によっては、企画書・台本・エッセイなどのジャンルで、
文章作りを求められる人もいます。
それが、日本語でも外国語でも、文系でも理系でも。
制約のある文章やクライアントに求められる文章を書く機会もあるかもしれません。
小中学生のうちに、基本を学ぶことが大事なのですが、
いかんせん、
作文が苦手という人数がとても多いので、
荒馬自身も、かなり勉強したり、色々な人から意見を聞いたりしました。
さて話は戻って、小凡師くんの読書感想文。
高学年になった小凡師くんは、今回の読書感想文から、
読んだ本からテーマを探し、そのテーマに関するエピソードを書くという
課題が夏休み中に課せられました。
他の地域にお住まいの方からは笑われそうですが、
ここの地域にしては、かなり蒸し暑い日が続き、
エアコンを設置する習慣のないこの地域では、けっこう過酷です。
そんな室内で、小凡師くんは、
さらに頭を上気させ、半べそをかきながら、
荒馬との問答を繰り返し、作文メモの完成に向けて頑張っています。
ちょっとヒントを出すと、話題も言葉も出てくるのですが、
なかなか自力ではひねり出せないようです。
答えを言わないように、荒馬の価値観や感じ方に強引に持っていかないように、
荒馬も注意しながら、作業を進めます。
今日、ほぼ完成し、
作文メモの清書を、明日、行い、
ようやく、すべて夏休みの課題が終了です。
他の課題は、8月上旬に終わらせていましたが、
苦手なものを最後にとっておくあたり、やはり小凡師くんです。
少しずつ、新学期に向けて心も体も準備を始めている小凡師くん。
親に言われなくても、調整しようとする力は、立派です。
荒馬も小凡師くんを見習って、
自己調整力を強化しようと思いました。