荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『トリツカレ男』

みなさん、こんばんは。

興味を持ったら、まずはやってみる荒馬です。

 

好奇心旺盛と言えば聞こえは良いですが、

興味を持ったら、まずは試してみようと考え、

そう思ったら、

割とすぐに行動を起こします。

しかも、

興味を持つ事のゾーンがとても広いので、

今まで色々な事を試してみました。長続きしないものの方が多いのですが…

 

そして、一通り必要なものを買いそろえたり、

夜更かしをしつつ、練習をしたり、

それに関わる書籍を読んで、勉強したりします。

究める(極める)まではやっていないけれど、

それなりに、できる(分かる)ようになった事は多くなりました。

改めて書いていると、自分で自分に呆れてきます。

それでも、

多趣味な自分は、嫌いではありません。

 

さて今日は、小説です。 

トリツカレ男 (新潮文庫)

トリツカレ男 (新潮文庫)

 

 何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。

オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc.

そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。

無口な少女の名は「ペチカ」。

悲しみに凍りついた彼女の心を、ジュゼッペは、

もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが……。

まぶしくピュアなラブストーリー

                      (Amazonの内容紹介より)

 

前半はジュゼッペが【トリツカレ】ていることの様子だったり、

それを見ている周りの人達が描かれています。

ペチカと出会ってから、物語も一変してきます。

ピュアなラブストーリーという表現がピタッとはまる展開。

荒馬、恋愛小説は苦手なのですが、

(あまりに甘ったるかったり、逆に切なかったり、怖かったり)

こういう展開は好きです。

これまで、周りにバカにされたり、笑われたりされた

【トリツカレ】たことが、全て役に立つのです。

 

荒馬も、無駄に資格を取ったり、無駄に勉強したり、

無駄に練習したり、無駄に色々と手を出したつもりは全くないので、

いつか、身につけた知識や技術が必要な時がやってくると

信じています。

いえ、むしろ、どんどん使っていこうと思っています。

 

チャレンジして失敗したことも、成功したことも、

気に入ったものも、好きになれなかったものもありますが、

それら全てが、今の荒馬の栄養素になっています。

 

この小説を読んで、

そんな多趣味で、1本を貫き通せない自分も

好きになることができました。

(正確に言うと、嫌いじゃなかったので、もっと好きになりました)

 

短めの小説で、スーーーッと読める内容です。

そろそろ日が短くなり始める頃ですので、

晩夏の夜のお供にいかがでしょうか。