みなさん、こんばんは。
6年ほど前、小凡師くんのために絵本を手作りした荒馬です。
たしか、就学児健診(小学校にあがる前年に実施する検診)で、
乳歯の初期虫歯が見つかった時だったと思います。
生まれて初めての歯医者。周りの友達や大人達は、
歯医者さんをとても怖がっている。
虫歯って、アニメなんかのイメージで嫌だけれど、
それを治療する時の音とか、お医者さんとかも怖い。
そんな複雑な心境が混ざって、初日に、大号泣し、
治療拒否。診察室の隅に座り込んで、
「いやだー。虫歯も、痛い痛いも、お母さんも、
先生も、話すのも、動くのも、全部いやだーーーーーー」と。
その日は帰宅。
乳歯の初期虫歯なので、緊急性はないからと2週間後に再診予約。
「それまでに、なんとかします」と荒馬。
歯医者・虫歯治療に関わる絵本を探したのですが、
どれも怖いイメージを払拭できるような本ではなかったため、
自作しました。その名も『むしばをやっつけるヒーロー』。
B5サイズのらくがき帳7枚だけの、簡単なもの。
歯医者さんをヒーローにして、あっという間に虫歯を治してしまう。
そんなヒーローから、小凡師くんに向けたメッセージも。という内容。
運良く、功を奏して、
「ヒーローさん、お願いします。退治して下さい」と
その後はすんなり。以後、虫歯や定期的なチェックの際も、
泣きわめくことはなりました。
さて、今日はこの1冊
泣き虫のしょうくん。いつも泣いています。
そんなしょうくんの5歳の誕生日に、お母さんが渡したのは、
「まほうのおうかん」
それは、なみだがピタッととまるというふしぎなおうかん。
絵本のカバー裏に書かれている内容を載せました。
これは、ただ泣き虫がなおるというだけでは終わりません。
そこには続きが。そして、【おうかんを返す日】が訪れます。
そのエピソードが、感動的でした。
お母さんの力ってスゴイ。
そして、
子どもの純粋な心。そこから生まれる感情や行動って無限大。
と感じました。
小凡師くんも、歯医者がすっかり平気になった頃、
荒馬が歯医者へ通うことになった時、
「勇気を出して。歯医者さんは虫歯を治す
ヒーローだって、お母さんが教えてくれたでしょ」と
自作絵本を読み聞かせしてくれて、励ましてくれました。
当時は、荒馬も放置しすぎて、大変な状態になっていたので、
毎回、涙を流し、とてつもなく長い時間かかって、治しました。
インプットして、そして、アウトプットをする。
これをまさに実行した小凡師くんでした。
この絵本もまさしくそんなお話です。
心が温かくなります。涙する方もいるかもしれません。
是非!!!