荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

本のまくら

みなさん、こんばんは。

好きな本・好きな本の一節と、覚えている本の一節は

また別物だよなぁと思っている荒馬です。

 

学生時代に国語の授業で習った作品、

小学生の頃からの読書の記憶などをたどると、

【好きな本や好きな本の一節】と【覚えている一節】は

違うなぁと思いました。

 

作文でも書き出しに相当時間がかかる生徒を何百人も見ました。

それと同様で、作家さんも書き出しにご苦労されているとのこと。

そんな、苦労して紡ぎ出した

本の書き出し = 本のまくら

4年ほど前に紀伊國屋書店新宿本店で

[本のまくらフェア]を実施していたという記事を本日発見。

さらに、

それがweb上でも公開されているということで、

ネットサーフィンでひょいっと飛んでみました。

【本の書き出し】で検索すると、一番上に出てくるはずです。

 

たくさんの【本のまくら】がトップページに現れ、

気になった一節をクリックすると、その本の表紙が現れ、

さらにAmazonにジャンプするという仕組み。

 

帯買い・表紙買い(ジャケ買いとも言うのかな?)・作者買いなど

本を選択し、レジに持っていくまでには、

もしくは、クリックしてダウンロードするまでには、

それぞれの人の買い方の道があります。

 

私は手堅く、気になる本を下調べしてから購入します。

あまり、帯に惹かれて・表紙に惹かれてという買い方はしたことがありません。

そのうえ、【本のまくら】買いなんて、思いつきもしませんでした。

気に入って購入した本の、書き出しが秀逸だったという経験はあっても、

書き出しを見て購入するという感覚がなく、

紀伊國屋書店さんのフェアは大変、興味深いなぁと、

かなり食いついてしまいました。

表紙に【書き出し】のみが書かれたカバーがかかっていて、

本の情報は【書き出しのみ】

気に入った【書き出し】の本を買ってみよう!!!という

なんとも斬新な販売戦略に、

普段、細くて小さな荒馬の目が確実に2倍にはなったと思います。

今はやっていないのですかね?

近所の書店でやらないかなぁ!!

 

私が覚えている【本のまくら】と言えば、ザ・定番な作品ばかり

『メロスは激怒した。』

『隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、

 ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ

 頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。』

『確かにつむぎは、嫌な女の子だった。』

『我が輩は猫である。』

軽便鉄道の停車場近くに、猫の第六事務所がありました。』

『春はあけぼの』

『いづれの御時にか。』  などなど。

 

短大生時代に、まくら暗記をしていたのも

多少、影響している気がしますが…。

そして、教師時代に音読を何度もして、覚えてしまったというのも

ある気がします。

それにしても、

印象的な書き出しは、覚えているものです。

そして、それもやはり[好き]の一種なのかもしれません。

全体の雰囲気というか構成や内容が好きな本。

読み終えてから「あ~こういうの好きだなぁ」と感じる本。

本の[好き]には色々な[好き]がありますね。

書き出しに関わらず、一節・段落・部分的な[好き]もあります。

私も、その場面だけを開いて見返すことがあります。

 

せっかく良いサイトを見つけたので、

これから【本のまくらで本探し】をしてみようかと思っています。

みなさんも試してみてはいかがですか?

とにかく、かなりの量がありますので…。

その本を借りるなり、購入するなりして、

読んでみては???

荒馬も読んでみようと思います。

 

くれぐれも、

本【を】まくらにしませんように!!!!