荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

人生の節目を経験すること

みなさん、こんばんは。

今日は凡師さんの職場の送別会に家族で参加した荒馬です。

 

凡師さんの務めている職場は、歓迎会と送別会を

【家族会】と称して、職員の家族も参加します。

総勢80名近くなる時もあるとのこと。

「私たち職員は、自分たちだけが

 頑張っているのではなく、家族の協力と支えがあって

 日々を頑張れているんです。その家族のみなさんにも

 参加してもらうのは、とても大切なことです。」と

上司の方がおしゃっていました。

初めて参加した時には驚いたと同時に、素敵だなぁと思いました。

今日も

小凡師くん・小小凡師くんも連れてみんなで参加。

美味しい料理を食べて、離任される職員の方の送別会をしてきました。

離任される方達が挨拶する場面、

ふと横を見ると、

箸の手を止め、体を向けて話を聞いている小凡師くんが、

半べそに。やっぱり、お別れが悲しくて、泣きそうになっていました。

 

小凡師くんは明日が修了式。

今日は、

毎日、宿題の他に家庭学習を頑張っていることを評価され、

賞状をもらって帰宅。(クラス内表彰でしたが)

「もうすぐ5年生だ。4月からも頑張るぞー」と意欲満々です。

 

入学式・卒業式・始業式・終業式・歓迎会・送別会など、

人生の節目や区切りには、大小様々な【式】があります。

こういうのを、きちんと参加し経験することって、

実はとても大切な経験ですよね。

と言うのも、

荒馬、諸々の事情が重なって、

短大の卒業式を欠席しました。

その時は、欠席することに何も感じませんでした。

 

編入試験前日に、向こう2年間大学に通うよりも早く教壇に立ちたいと

思い、親にも内緒で編入試験を辞退。

その年は教員採用試験に不合格だったので、

翌日から各市町村の教育委員会に履歴書と手紙を送り、

臨時採用のお願いをしました。

卒業式の頃には、まだ勤務先は決まっていませんでしたが、

実家へ戻り、運転の練習をしながら、少しでも生活の足しにと

アルバイトに励んでいました。

 

もう、気持ちは4月からの生活にシフトしていたので、

卒業式に出ることの重要性は薄くなっていました。

その後、母校への臨時採用の知らせを頂き、働き始めました。

最初は、仕事に慣れることに精一杯。

働くということに戸惑いながらの20歳の小娘でした。

少しずつ、仕事に慣れ、

仕事以外のコトを考える余裕が出てきたときに、

ふと、

【何か終えていない感】がこみ上げました。

中途半端なまま、終わることができず、心の中に残っているもの。

その正体を、その時は分からなかったのですが、

それ以来、何だかムズムズというか、モヤモヤした感情が、

常に付きまとうように。

そんなある日、

卒業した短大から、卒業証書と成績表・卒論の評価と

教授からの評価文・中学校国語教員の免許状が自宅に届きました。

 

「あっ!! これだったんだ」と気付きました。

卒業式を欠席したため、【きちんと卒業した】という実感がなかったのです。

後悔先に立たずですが、卒業式に出ておくべきでした。

思い返すと、荒馬にとっては、学生時代の終わりの節目。

それを経験せず、社会人になったのです。

今でも、卒業シーズンになると、

少しだけ胸がズキリと痛みます。

 

その数年後、生徒の1人が「卒業式に出ない」と言い出しました。

偶然にもその生徒の担任の先生に、お酒の席で、

卒業式に出なかったことへの後悔の話をしていたので、

「荒馬先生、その生徒と話をしてみてくれないか。

  荒馬先生なら、どの先生よりも心に届く言葉をかけられるはず」と

思いがけず、大役を任されました。

中学校も、義務教育の終わりの節目。

 

その生徒の思いをじっくり聞いた後、

「私のことなんだけど、聞いてもらえるかな?」と切り出し、

その思いについて話をしました。

タイミングや言葉も、その時の生徒にマッチしたのか、

後日、みんなと一緒に花道を入場したその生徒。

 

数ヶ月後、その生徒から手紙が届きました。

卒業式に出て良かったという内容です。

「嫌なコトが多かった中学校生活だったけど、その嫌なコトも含めて、

             卒業できたから、今、とても楽しく幸せです。」

と綴られていました。

卒業は、未来への希望に満ちあふれる日ばかりとは限りません。

卒業することで、過去の自分や出来事と決別することができるのかもしれません。

それでも、

どんな気持ちであったとしても、

節目をきちんと迎え、終えることで、

次に進んだ時の気持ちも違ったものになるのではないでしょうか。

 

明日の小凡師くんの修了式

お別れもありますが、小学4年生をしっかりと終えてきて欲しいと思います。