みなさん、こんばんは。
『眠れないほどおもしろい百人一首』を
就寝前に読んでいたら、本当に
眠れなくなってしまった荒馬です。
荒馬、小学生~中学生まで競技カルタをやっていました。
と言っても、荒馬の住む地域では正式な競技カルタではなく、
木の札で、下の句の読み札と下の句の取り札があるタイプのもの。
小学2年生の時に始めました。
当時は、【親公認で、夜に外出できる】というなんとも不純な動機で
始めたのですが、すぐにその面白さに魅了されました。
経験のある人、見たことがある人ならご存じだと思いますが、
競技カルタは、「静」と「動」を持ち合わせたスポーツと言っても
過言ではありません。7年ほどのカルタ経験でしたが、瞬間的な聴力
集中力・暗記力・瞬発力・忍耐強さ・自分自身との戦い方を
身につけたと思っています。
読み手のくせを見抜き、語尾と最初の1字目の音を聞き分ける
それが的中し、見事、相手方から札をとった時の快感は何ともいえません。
毎年、1月中旬に大会があったので、この時期は本当にカルタ漬けでした。
無数の木札が「俺を取ってくれ~」「いや私を取ってくれ~」と荒馬に
向かってくるという夢を今でも覚えているくらいです。
大人になって百人一首に関わる書籍を読むと、実に面白いです。
競技カルタをやっていたころは、歌の意味まで考えていませんでした。
『ちはやふる』という競技カルタの漫画。映画化もされますが、
これを読むと、さらに競技カルタ魂と百人一首魂に火が付きます。
ただ、百人一首には苦い思い出もあります。
短大生のころ、「百人一首の百首全てを暗記できないと留年する」という
鬼のような試験があり、合格に向けて寝ても覚めても和歌を唱えていました。
短大の頃の荒馬の家は【みんなの食堂】でした。毎日、誰かしら
ご飯を食べに来ていたので、そう呼ばれていました。
迎えた試験前日。
夏の暑い夜なのに、「家庭の味っぽいシチューが食べたい。」という
友人達のリクエストに応え、作ったシチュー。
翌朝、前夜に残ったシチューを食べて家を出ようと思ったその瞬間
猛烈な吐き気をもよおし、トイレへダッシュ。
「どうした私。緊張しすぎてるのか? 留年という言葉にやられる
なんてメンタル弱すぎだぞ~。」と自分に喝!!
トイレに籠もってタイムロス。真っ青な顔で試験に向かいました。
当然、試験どころではありません。経験したことのない絶不調!!
早退し、自宅に戻るとなんだかツンとした臭いが…
も… も…
も… し… や…
シチューが傷んでいたのです。たった一晩で。
荒馬の育った場所では、夏も寒いため一晩で食べ物が傷むなんて考えられません。
しかし、当時、荒馬が住んでいた場所の夏は、朝から晩まで30℃以上
以来、夏にシチューを作るのはやめるか、作るにしても食べきります。
ちなみに百人一首暗記試験は、追試制度があることを後日知りました。
『あさましや 食ひいぢはりたる 暴れ馬』