荒馬のつれづれ日記

好きなことを、好きな時に徒然と綴る日記です。

『ユートピア』

こんにちは。

田舎暮らしについて少し考えさせられた荒馬です。

 

【善意は悪意より恐ろしい】

帯に惹かれて購入した、湊かなえさんの『ユートピア

 

ユートピア (集英社文庫)

ユートピア (集英社文庫)

 

 湊かなえさんの作品は、

心理描写や生活の描写がとてもリアルで、

共感するというよりも、覗かれているようで少し怖くなるくらい。

そして、

湊さん自身が、このような体験をしたり、見聞したことがあるのかなぁと

感じるほど、説得力があります。

もちろん、作品を作るための取材などもするのでしょうが、

それだけでは表現しきれない部分までも、描かれている気がします。

 

今回は、

田舎町に昔から住んでいる人、

転勤などで引っ越してきた人(再び引っ越す可能性が大)

地域に魅せられて移住して来た人

その人達の生活が描かれています。

 

都会から来た人たちは、

田舎の物足りなさを感じて鬱々とした気分になるタイプ

田舎の良さ(人・景色などなど)を存分に楽しめるタイプ

に分かれるのではないかと思います。

 

凡師家も移住して1年半が経ちました。

まぁ、都会と言っても、

今住んでいる地域よりは栄えていて、人口も多く、

年齢分布もバランスが取れていた程度ですので、

【都会】という表現は、正しくありませんが…。

 

それでも似たような要素を持っています。

 

それ故に、

この小説は、ドキッとする視点がありました。

元々、この土地で生まれ育った人は、

その良さに気づいていない…というのは、

外の人間の言い分ですよね。

それでも、自分の住む地域に【誇り】や【好きという気持ち】は

少ないように感じます。

 

「田舎だから○○なんだ」「田舎だから○○できない」

「田舎だから、そんなの無理」「田舎だから…」

「若い人が少ないから…」

そんな言葉を荒馬も多く聞いています。

 

だからこそ、外から来た人が、

その意識から変化させられないかと、何かを試みる。

そこにはやはり、

一筋縄ではいかない感情のぶつかり合いや牽制し合う姿があります。

 

ユートピア』も同じような描写がありました。

 

その土地に関わらず、

地域・学校・職場など、

人が集まり、そこで生きる中で、

変化をもたらすのは【若者・よそ者・バカ者】という言葉を

聞いたことがあります。

 

それがどんな方向へ導くのかは、

やはり、【人】

 

特に大人は、大きな変化を拒んだり、面倒に思い、

結局は、

現状維持が心地よくなるものです。

郷に入っては郷に従う も、捉え方次第ですよね。

 

荒馬も気を付けなければと思います。

良さを大切にしつつも、

必要であれば、変化をもたらす。

せっかくなら、

上手く付き合っていきたいと思うのが、本音ですから。

 

 

 

 

 

依存していないつもりが…

こんにちは。

繋がっていないことに、

こんなに不安になっている自分に愕然とした荒馬です。

 

インターネットに繋がらない日々が続きました。

NTTに問い合わせをしているのですが、

台風の影響で、回線が繋がりにくくなっているとのこと。

確かに、

このところ、ずっと電話をしているのですが、

ちっとも繋がりません。

問い合わせすら繋がらないとは…。

これだけ繋がらないと、

イライラよりも、別の感情が生まれるものですね。

NTTさん、毎日、大忙しなのだろうと思うと、

お疲れ様ですと、素直に思っています。

幸い、

二世帯住宅の我が家。

別回線を引いているので、2階はネットが繋がっています。

Wi-Fiのパスワードを快く教えてくれたので、

今朝、ようやくネットが繋がる環境になりました。

 

繋がらないのは数日でしたが、

ネットに繋がっている環境が当たり前だったので、

日常に溶け込みすぎていて、

こんなに不便に思うのかと、自分でも驚きました。

仕事中もネットで調べながらやっていたり、

自分ではそのつもりはなくても、

SNSを頻繁に開いていたのかと…。

 

ネット・スマホ依存について、

「分かる気もするけど、もっと別のことに時間を使えば良いのに…」

なんて、偉そうに思っていた荒馬。

いやいや、

十分、荒馬も、頼って、依存していました。

 

スマホで更新しようと思いつつも、

これがいつまで続くかも分からなかったので、

使わなければいけない時に、通信規制が起きたら困ると思い、

SNS・ブログはストップしていました。

仕事をする時も、ネット検索をせずに…。

 

案外、平気じゃ無いか。

ネットで検索したり、資料を探さなくても、

なんとでもなるじゃないか!

そうは思うものの、

やはり、こうして、繋がってみると、

「やっぱり便利だなぁ」と思うわけです。

 

学生のスマホ依存が叫ばれて数年経ちますが、

大人だって、そうなのかもしれませんね。

昼間、仕事中はしないまでも、

空いた時間・暇な時間は、

それらに頼っていたり、依存しているのだと…。

 

あまりに、ネット社会が当たり前になりすぎていて、

問題視するニュースを見たり、記事を見ても、

自分は大丈夫と思っていました。

認めたくなかっただけなのですね。

とは言え、

ここまで日常的なものになったということは、

大事なツールであることも事実。

 

上手に付き合うことが大切ですね。

 

台風の被害を受けていない荒馬でさえも、

こんな些細なことで、胸がざわつくのですから、

ライフラインに不便を強いられている人達は、

ネットどころの話ではありませんよね。

 

改めて、自分中心に見聞きしたり、考えていたりしていたと

思い知らされました。

うん、思考の転換をしつつ、上手に付き合っていこう!

 

 

郷土料理を作り、食す

こんにちは。

家族みんなで料理をした荒馬です。

 

凡師さんが勤務する地域の秋の郷土料理を

先週末に頂きました。

それがあまりに美味しくて、

家でも作ってみることに……。

 

その名も【かぼちゃの春巻】

秋の実りの季節。あちこちで、収穫を迎えています。

以前まで住んでいた北海道。

北海道も多くの野菜や果物が収穫できるのですが、

荒馬が住んでいた地域は、それが難しい地域。

農業よりも酪農が主な産業となっています。

ですので、

収穫を楽しむのは、主にじゃがいも。

 

小凡師くんも興味を持ち、

久しぶりに休日だったこともあり、

まずは、下準備を昼間に行いました。

カボチャを皮付きのまま茹で、つぶす。

カレー粉・砂糖を入れて、タネの完成。

それを春巻きの皮で包みます。

 

少し不器用な小凡師くん。

個性的な春巻きが完成しそうな予感です。

それでも、

「楽しいなぁ」「またやりたいなぁ」

「食べるのが楽しみだなぁ」と終始ご満悦。

家庭科の授業を経て、

休日の朝ご飯は、小凡師くんが作ってくれるようになりました。

料理にも興味があるようです。

 

将来のことを考えると、

簡単な料理くらいは作れるようになってほしいなぁと思いつつも、

本人が興味を持たなければ、なかなか…。

かく言う荒馬も、料理は食べる方が好きです。

手の込んだ料理を作りたいとは思いません。

もっと、料理に対して、

興味関心、モチベーションの高さがあれば、良いのかもしれませんが、

家事の中で、最も苦手で面倒なものが料理。

片付けは好きですが、

料理を作るという、手間と時間がもったいないと感じてしまいます。

 

ですので、早く、簡単に、でも美味しい料理をがモットー。

 

今回のカボチャの春巻きも、一人では作らなかったと思います。

家族でやるから、楽しめて、作るモチベーションも保てる。

 

今夜は春巻きをメインに、

賑やかな食卓になることでしょう。

 

中学生になってから忙しい小凡師くんとも、

休日はゆっくりと過ごす時間が生まれます。

料理をしたり、

一緒にゲームをしたり…。

そんなコミュニケーションをとることで、

ふとした瞬間に、彼の悩みや話したいことを聞く時間にもなります。

 

時間は使い方しだい。

コミュニケーションのきっかけとなるものだって、

何がきっかけになるかは分かりません。

ゲームの話がスタートだとしても、

そこがきっかけとなって、

聞いてもらえる安心感・話したい欲求が高まることで、

学校でのこと、部活のこと、勉強のこと

まで話が広がっていくものです。

 

定期テストを経て、勉強のアドバイスを求められることも…。

さらに、

それまでは、自分の部屋で勉強をしていた小凡師くんが、

リビングでやるようになりました。

北海道に居た頃と同じです。

互いに気配を感じつつ、

互いに勉強や仕事を同じ空間でやることで、

お互いの相乗効果にもなっています。

 

小凡師くんにしても、監視されている感じはしないとのこと。

 

親子・夫婦・家族として、

何がきっかけで、事態が好転するか、

分からないからこそ、とにかく一緒にいてみる、

その場にいてみる、耳を傾けてみる

気張らずにいこうと思いました。

 

そして、秋田の郷土料理も少しずつ覚えていこうかなぁと

少しだけ思い始めています。

 

恋がテーマの絵本たち

こんにちは。

絵本セラピーの準備のため、

恋がテーマの絵本を買いそろえている荒馬です。

 

これまでは、職場の研修・子育てお母さん向け・道徳の授業での

絵本セラピーや講演会が多かったため、

テーマとしては【チームワーク】【癒やし】【子育て】を

多くやってきました。

来週予定されている絵本セラピーのテーマは、

【夫婦】【大切な人】

 

未就学児のお母さん対象の絵本セラピーです。

結婚してから、どのくらい夫婦の時間を過ごしたかは、

人によって様々ですが、

共通するのは、子どもが生まれると、

子どもに手がかかり、子ども中心の生活に変化するため、

夫婦・恋・愛などを考える余裕がない ということ。

ふとした時に想い、考えるけれど、

結局、日々の生活の中では、

【好きだ】という感情に浸るのではなく、

「もっと手伝ったよ」「ねぎらってくれても良いのに」

「自分ばっかり」「一人の時間がほしい」

「2人の時間が欲しいけれど、子どもを預かってくれる場所がない」

となるようです。(皆がそうではありませんが)

 

それでも、先ほど書いたように、ふとした時に夫婦について考える。

 

以前から継続して絵本セラピーを開催しているので、

みなさんが、大人にも絵本って響くんだ。絵本って深い。

という印象をお持ちになっているので、

今後の絵本セラピーで、やってみて欲しいテーマを聞いたところ、

出てきたのが、

「夫婦や恋愛がテーマの絵本を楽しみたい」ということでした。

 

荒馬も自宅の絵本棚を覗いても、

夫婦や恋愛がテーマの絵本の数が少なかったので、

これを機にと、

先月くらいから、少しずつ買いそろえています。

 

その中でもお気に入りなのがこちら。 

恋はある日突然に (しかけえほん)

恋はある日突然に (しかけえほん)

 

可愛らしい、しかけが施された絵本です。

ちょっとむずがゆく、可愛らしい、恋の始まりを描いた絵本。

読み終わったあと、ニヤニヤしていました。

そして、こちら

ふたり

ふたり

 

絵も大人っぽく、シックで、

文章は詩のようになっています。

語りかける・囁きかけるようなのが似合う文章でした。  

すきになったら

すきになったら

 

 ヒグチユウコさんと言えば、猫の絵がメジャーです。

こちらも、大人が見ても「素敵」となるような絵。

そして、先ほどの『ふたり』と同様に、

詩のような文章で書かれている絵本です。

 

他にも、ニヤニヤしたり、ため息が漏れたりするような絵本を

数冊購入しました。

今回で、また絵本の幅が広がりました。

 

作家さんによっては、大人に向けて書いた絵本と言う方も 居ます。

絵本は、子どものものではありません。

絵本に限らず、

大人のもの・子どものもの という括りなんて必要ないんですよね。

 

読みたいものを読んでみたら良い。

手に取りたいものを手に取り、ページを開いてみたら良い。

漢字や意味が分からないなら、

調べたり、聞いてみたりすれば良いだけ。

たとえ、5分で読み終わっても、

心の糧になるものがあったなら、それは素晴らしいことだと思っています。

 

その基準は、誰か知らない人が決めて、

何となく広まったのではないかなぁとさえ、思っています。

恋愛小説も面白いけれど、

恋がテーマの絵本を手にとってもみるのも、素敵 かもしれませんよ。

『SUNNY 強い気持ち 強い愛』

こんばんは。

懐かしいーを連発した荒馬です。

 

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」Original Sound Track

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」Original Sound Track

 
SUNNY

SUNNY

 

観てきました!

以前、オリジナルの韓国版を観て、

日本版が上映されるのを知ってから、

とても楽しみにしていました。

 

韓国版は1980年代も現代。

当時は、

国自体が大きく変わる時期だったようですが、

その当時の文化や韓国のことを知らないので、

80年代の韓国って、こんなだったのかなー

と感じつつも、

楽しんで観られました。

 

日本版は90年代!

あえて、199○年と限定せず、

90年代にしたらしいのですが、

荒馬は、その当時、バッチリ女子高生。

とは言え、

田舎の女子高校生でしたので、

自分の住む地域には、

まだ、さほど、

コギャル文化は浸透しておらず、

浸透し始めていた…というくらい。

 

今はトレンドがすぐに全国に広がりますが、

昔は、少し遅れて入ってきていたものです。

 

と言っても、

ルーズソックス・ソックタッチ

ポケベル・ピッチ

制服にはカーディガン(学校は禁止してましたが)

やってましたねー。

ラルフローレンではなかったけど…。

さらに、

ガングロ・茶髪は、

少しだけ下の世代な気がするので、

コギャル文化のはしりの位置かもしれません。

 

映画も、

とにかく懐かしい場面ばかり。

「あーあったあった」

「こんなだった」

「こういう人いたなぁ」の連発です。

もちろん映画館ですので、

心の中で言いつつ、顔はニヤニヤ。

使われている曲も、

今でもよく車の中で歌う曲ばかり。

オザケンはあまり聴いていませんでしたが、

音楽番組で聴いていた気がします。

 

そして、

大人SUNNYも同年代。

そちらの方も「分かるなぁ」の連発でした。

 

コギャルSUNNYのパワフルさ、

大人SUNNYの落ち着きと秘めたタフさ。

観終わって、元気になれる作品でした。

当然、帰り道は、

90年代Jポップを大音量で流し、

大熱唱しながら運転しました。

 

先週の金曜日には、

ご依頼を頂いて、

絵本セラピーをやってきました。

認定こども園の職員研修の場をお借りして…。

[日々、頑張っている職員を

   絵本で癒し、自分と向き合えるような

   時間を過ごしてもらいたい]

ご依頼下さった、

担当の先生と園長先生からのテーマです。

 

先週は、荒馬も色々と事情があって、

イライラ・モヤモヤ。

爆発寸前のところを、ギリギリ我慢した。

という週だったので、

絵本セラピーも映画『SUNNY』で、

癒しと元気をもらい、

感情のまま突っ走らず、

立ち止まって気持ちを整える時間が

生まれました。

 

先週の件は片付いていないので、

おそらく、今週もイライラ・モヤモヤしながら

過ごすような気がします。

とりあえず、

明日、現時点での方が付くので、

そこを踏まえてとなりますが…、

久しぶりに爆発寸前のイライラモヤモヤ

だったので、

本当に疲れました。

 

年齢を重ねると、

怒りのパワーは心も体も疲れ果てますね。

だから、

穏やかになっていくのかもしれません。

 

でも、

歳を重ねるほどに、

我が強くなり、意固地になり、

怒りっぽくなったり、譲らないタイプの

方々も多くいます(そちらの方が多数な気が…)

先週はそんな人に、

荒馬たち周りの人間が翻弄されたので、

今週も続くかもしれないと考えると、

切ない反面、

どうしてこんな風になるのかと

冷静に分析し始める自分がいます。

 

このことを書き始めると止まらなくなるので、

今日はここまで!

せっかく週末に良い心地だったので、

1秒でも長く持続させておきます。

   

 

妙に納得した言葉

こんばんは。

周りを変える、自分に合わせてもらうよりも

自分が変わることが大切だと再確認した荒馬です。

 

新学期が始まって2日にして、かなり忙しくなっております。

思えば、これまでの中で、一番忙しい夏休みでもありました。

その疲れが取れないうちに新学期。

諸事情があり、

今週いっぱい、小小凡師くんが通っている特別支援学校に、

登校から下校まで、一緒に学校に居ることに…

医療的ケアが必要な小小凡師くん。

看護師さんが学校に配置されているものの、

何かの場合に備えて、

常に連絡がつくように所在を明らかにし、

あまり遠くまで離れることはできません。

 

ですので、結局、働きに出ることができない。

働きたくても、働ける環境にいられない人も居ること、

案外、見落とされがちです。

 

さて、今日、

SNSでフォローしている著名人の言葉に妙に納得しました。

1日何度かメルマガのように送られてくるのですが、

こういった言葉、

ズバッとタイミングが合うと、モヤッとしている自分に

妙に響き、落とし込むことができるものです。

【季節によって着るものを変えるように

 環境によって己が変化する方が当たり前の生き方で

 世間が己に合わせてくれるわけがない】

今日まさに、それを実感した日でした。

 

お相手の方が、自分の経験則から、なかなか脱出できず、

何度伝えても、「私は○○だから」「今までは○○だったから」と、

譲らず、それ故なのか、

どんな伝え方をしても覚えてくれず、

同じ質問を何度も何度もされました。

 

覚えて欲しいことを教えても、メモを取るわけでもなく、

それ以前に、

まず、しっかりと【話を聞く】ことをしないので、

こちらの話の途中で、遮って話し始めてしまいます。

しかも、

自分なりに解釈したことを「○○ということでしょ」と

まったく見当違いの解釈をしている…。

 

大人になると変化するのは勇気が必要です。

なまじベテラン・年長者になってしまうと、

自分よりも若い人に教えてもらうことに、抵抗を感じ、

プライドが邪魔をして、覚えられる簡単なことも覚えられない。

 

ですので荒馬は、若い人の方が好きです。

柔軟性があり、覚えようという気持ちが強いので、

どんどん吸収し、

こちらが望むこと以上のことを、サラッとできるようになります。

ベテラン・年長者の方は、

古い知識やスキルのまま、アップデートしてない人が多く、

自分のやり方に合わせてもらうことが優先され、

求めている側に合わせる努力をしてくれません。

荒馬は、

口が悪いので、そういった時に上手に収めることができないのが悩みです。

このあたり、

凡師さんはとっても上手。

 

相手が納得できるような言葉や表情で語りかけ、

こちら側の求めていることをやってもらう。

 

ただ、やはり、先ほどの言葉にもあるように、

自分自身が変わる努力ができる人は、やはり何歳になっても、

成長するし、伸びていく幅がどんどん広がることも、

これまでの多くの出会いの中で、見てきています。

 

荒馬自身も、理解してくれない相手に腹を立てるのではなく、

理解できるような説明をする努力をしないといけませんよね。

今週は、ずっとその方にお会いするので、

明日から実践してみようと思います。

 

 

 

 

『このみち』

こんばんは。

田舎暮らしが気に入っている荒馬です。

 

と言っても、一昨年まで暮らしていた場所も

都会だったわけではないのですが、

ここと比べると、少しは…という場所。

 

こちらに来て、1年4ヶ月。

あちこちに、緑の景色が広がっています。

車で、どこを走っても…。

「あー、いいなぁ。秋田はどこを走っても緑いっぱいだ」

小凡師くんがドライブをしていると、いつも言う台詞。

確かにそうなのです。

 

帰省シーズン。

今年の夏は、北海道にある荒馬の実家には帰りませんでした。

この町も、多くの方々が帰省してくる町。

普段よりも人の数や道路の車の数だけでなく、

空気も賑わっているように感じます。

 

どこの駐車場も県外ナンバーが目立ちます。

秋田県は、ナンバーが1つしかないので、

ここではない場所から帰省しているのかもしれません。

北海道ナンバーをみかけると、なんだか懐かしい気持ちにもなります。

 

そんな中で思い出した絵本がこちら。 

このみち (えほんのぼうけん)

このみち (えほんのぼうけん)

 

おばあちゃんの家に向かう少年が主人公。

おばあちゃんへの思いを馳せながら、田舎の風景を歩きます。

そこに広がる風景は、行ったことがなくても、

懐かしい思いがよぎると思います。

 

こちらでは、そんな風景が見られます。

初めて訪れた時、『となりのトトロ』みたいだぁと思いました。

さすがに、もう少し栄えていますが…。

不便なように感じるかもしれませんが、

車で15分ほど走れば、買い物には困りません。

 

そして、田舎ならではだなぁとは思いますが、

こちらでは、お盆に成人式を行うそうです。

年明けは、冬。

雪が降る秋田県は、天候によって、交通機関の運行が左右されます。

1人でも多くの若者に参加してもらうため、

夏のお盆時期に行うとか。

さらに、

夏場は暑いので、お盆の成人式は、

着物や袴を着る人が少なく、

洋装が主なのだそうです。(浴衣で参加する人はいるそうですが…)

 

ところ変われば、です。

 

この田舎の風景を若者は嫌うかもしれません。

「何にもない」

「遊ぶ場所がない」

「どこへ行くにも車が必要だから不便」

そんな声をよく聴きます。

 

ですので、大学などで県外に出ると、

戻ってくる人がいないのかもしれません。

人口減少に拍車がかかる。

だから、

年配の方々が現役を続けなければならない。

しかし、後継者はいない。

 

凡師家の近所も、高齢者がたくさん。

しかも、その方々のお子さんは離れて暮らしている世帯が多い。

移住してきた凡師家をうらやましがる声をたくさん耳にします。

 

都会は当然、便利。

高齢になればなるほど、都会で暮らす方が良い。

という記事も見かけますが、

その価値観は人それぞれ。

田舎にだって良いところはありますし、

不便ばかりではありません。

 

規模が小さいからこそ、しがらみが多いこともありますが、

何かをやる時には、コンパクトな分、まとまりやすく、動きやすい

という側面もあります。

講師の方を招いて、講演会を開催してみて分かりました。

これが、もっと大きな都市なら、

実現はできなかったと思います。

実現したとしても、もっと事前のプレゼンや書類作成が必要だったり、

開催したい時ではなく、来年度になっていたかも…。

 

知り合いのかたが、新潟から秋田に嫁いで来たそうで、

話を聞いてみると、

最初の10年は、【よそ者】扱いだったよ。と。

それは、荒馬も感じることがあるのですが、

【何かを変えたり、何かをするには、[よそ者・若者・ばか者]が

 いないとできないんだ】という

お話を神奈川の友人から聞いて、

妙に納得し、また勇気をもらい、やる気になっていたところです。

 

長所も短所も、都会でも田舎でも存在しますが、

今は、

田舎で暮らす楽しさが勝っているので、

ついつい、

田舎嫌いの言動を見聞きすると、寂しくなってしまいます。

 

明後日くらいからは、

少し寂しげな近所の方のお顔を拝見するのでしょうね。

子どもや孫が来ていて賑わっていた場所が、

しんと静かになるのですから…。

 

そして、1週間もすると、

元の生活になっていくのでしょう。

 

暑さもだいぶ和らいできたので、

ゆっくりと散歩でもして、緑広がる景色を楽しもうかなぁ。

すっかり、ダラダラしたり、食べ過ぎのお盆なので。

少しくらい自惚れや自意識過剰気味がちょうど良い…かも

こんばんは。

良い意味で周りの目を意識した方が

良いのかもなぁと思った荒馬です。

 

こちらに移住して2年目。

少しずつ、【知り合い】が増えてきました。

お陰様で、

絵本セラピーや絵本講座のお話も多く頂けるようになり、

よりいっそう【知り合い】【顔見知り】が増えました。

さらに、

先日、凡師さんと共に、

全国を回り講演活動をしている講師の方をお招きして、

移住してきた自治体で、講演会を開催しました。

メディアにも取り上げられ、書籍も出し、講演をしている講演家。

学校現場では、道徳の授業などでも取り上げられる人物です。

その方の、

生の声を、本物を目の前に、聴ける講演。

本物に触れる事って、大切だと思うんです。

伝聞ではなく、本物に。

移住したてで、初めて講演会を企画運営した割には、

多くの方に来てもらうことができました。

 

その実行委員長になり、市内に貼られるポスターにも、

配布されるチラシ・フライヤーにも

荒馬の名前が載っています。

会って話したことはないけれど、知っている。

そんな人も、一気に増えたと思います。

 

講演をしてくださった講師の先生は、友人です。

我が家には、何度か泊まりに来てくれたことがあるのですが、

今回も。

そこで様々なお話・アドバイスを聞くことができました。

 

荒馬も、友人の足下にも及びませんが、

講師をやって、絵本セラピーや講演をさせて頂いています。

今後、どのように広がっていくかは分かりませんが、

馬なりに、

1人でも多くの人に絵本の素晴らしさを伝えられたり、

絵本を通して、

子どもも大人も、笑顔になり、癒やしの時間を過ごしてもらいたい。

と思っています。

 

友人から、

「名前が知られてくると、自分の活動にも広がりが生まれてくるよ。

 ただ、忘れてはいけないのは、

 表が生まれれば、裏が生まれるように

 陽があれば、影があるように、

 良い評価・評判が出てきたら、

 それと同じ、いやそれ以上に、悪い評判も生まれるものだからね。

 家から一歩でも外に出たら、

 どこで誰が見聞きしているか分からない。

 頑張りたいと思っている人に対して、誰しもが応援・協力はしてくれない。

 アラを探して、足を引っ張る人は必ず出てくるものだからね。

 自分の強い思いや夢があって、それに向けて、歩み続けたいなら、

 外に居るときの自分の立ち居振る舞いに、

 十分、気をつけて、意識を持っていよう」

という話がありました。

 

今は、SNS上で、いとも簡単に、

話が広まっていく時代になっています。

むしろそれが、当たり前の世界になりつつあります。

直接は言えないけれど、

少し聞きかじっただけだけど、

○○という話を耳にした。

そんな理由で、様々な話が日々、飛び交い、賞賛が広がり、

炎上し、傷ついて、傷つけている。

 

だからこそ、大げさかもしれませんが、

そんな人たちにスキを見せて、面白おかしく話を盛られては、

たまったものではありません。

 

これまで、あまり人の目を気にしていませんでした。

言いたい人は、言っていれば良い。

分かってくれる人は、いるはずだから。

しかし、

自分の夢の実現を、それらが阻害材料になるのは、

本意ではありません。当然です。

 

自分の言動で、家族に迷惑をかけることになりかねません。

もっと言えば、

荒馬に

講演・講座を依頼して下さっている方々の顔に泥を塗ることになります。

 

自分だけ我慢すればとか、一見すると美談になるかもしれませんが、

それは違うのだな と気づかされた瞬間でした。

少しくらい、うぬぼれていたり、自意識過剰の方が

緊張感を持って居られるので、良いかもしれません。

もちろん、

程度の問題はあります。

そこを意識しすぎるあまり、本当に嫌な奴になるなんてことには

気をつけないといけません。

どんなことも、良い加減・良い塩梅です。

 

中学卒業時に、お世話になった先生から、

筆文字の色紙を頂きました。

そこには【華美に溺れず、愚に墜ちず】と書いてありました。

思えば、

いつもこの言葉が頭や心の片隅にありました。

まさしく、今、この言葉を噛みしめて、実践しなくては…。

 

今の立場に安心して、調子に乗る前でよかったです。

こうして、

荒馬の周りには、いつも絶妙なタイミングで、

応援してくれる人・導いてくれる人・引き戻してくれる人が

存在します。本当に有り難いです。

高校生の自分に会いに行ってみた

こんばんは。

高校生の荒馬に会いに行った、

現在の荒馬です。

 

このところ、毎夜、人生ゲームタイムスリップをやっていたり、

ちょっと気になる映画【SUNNY強い気持ち・強い愛】の

宣伝を見たりして、

高校生時代を、やたらと思い出すようになっています。

 

もう20年以上も前なので、

はっきり覚えていないというか、

忘れてしまっていることの方が多いような気もします。

もしかしたら、都合の良いように、

この20年で、記憶を書き換えているのかもしれませんが…。

そこで思い出したのが、

卒業時に当時の担任の先生からもらった、ビデオテープ。

ずっと実家においていて、

存在すら忘れていたのですが、

昨年、秋田に移り住むことになって、

実家へ行き、学生時代の自分の物を整理し、

そこで見つけたビデオテープを秋田に持ってきました。

 

とは言え、ビデオデッキなどありませんので、

先日、

ビデオテープをDVDにダビングしてもらいました。

 

それが月曜日にできあがってきたので、

観てみることに…。

 

荒馬の記憶では、卒業後初めて観るはずでしたが、

30分ほどのビデオを観ていると、

一度、同窓会の時にみんなで見たことがあることを思い出しました。

すっかり忘れていた高校3年生の時のことも、

ビデオを観ることで、どんどん思い出すものですね。

ビデオに映る自分を、ワクワクしながら見たものの、

一瞬だけ映って、あとは一度も出てきませんでした。

学校祭の様子・体育祭の様子・日常の教室での様子。

学校祭の劇でステージに立った時のみ。

ああ、思い出しました。

高校3年の時は、ほとんどクラスと絡まなかったことを。

 

行事の時には、だいたい、別の場所でサボっていました。

学校へは行っていました(たぶん)

しかし、サボって帰宅しようにも、あちこちに先生が立っていて、

なかなか抜け出すことができない。

しかたなく、

学校のどこかにいました(たぶん)

 

そりゃ、ビデオに映っていないはずです。

一番最近やった同窓会でも、

「荒馬はいつも居なかった」「存在感はあるのに、実体はいつもない」

と担任からもクラスメートからも言われました。

 

そんなことを思い出しながら、

部活のこと、友達とのこと、色々と思い出して、

頭の中で1人タイムスリップを楽しんでいる今週です。

毎日、とにかく楽しんではいました。

どこで、誰と楽しんでいたのか、今ではうろ覚えです。

しかし、楽しんで居つつも、とがっていたような気も…。

 

ちょうど、先ほど書いた

気になる映画【SUNNY】も、90年代に女子高生。

20年たって、再び仲間が集まる?みたいなストーリーのようです。

荒馬も1994年~1996年に女子高生。

当時の様子を観られるのが、楽しみで、映画も観たいなぁと

思っています。

 

当時は、情報の時差が存在しました。

東京でのトレンドは、1~2年後に北海道の北の果てに入ってきます。

もちろん、雑誌はあったので、流行していることは知っていました。

しかし、

店頭に並ぶのが、かなり遅い。

インターネット・ネットショッピングって凄いですよね。

ルーズソックスも、

細かく分けると、色々と種類がありました。

長ーいソックスタイプのもの、

ゴム抜きでダルダルしていたもの、

どちらも履いていた荒馬ですが、

おそらく、

都会と比べると、遅かったのだと思います。

 

映画の方は、韓国版の『SUNNY』は観たことがありますが、

日本版がどんな風になるのか楽しみです。 

 

 

『あおいジャッカル』

こんにちは。

世界の民話を集めたいと思っている荒馬です。

 

以前も書いたかもしれませんが、

荒馬は短大時代に伝承文学(口承文学)を専攻していました。

今でも【昔話】というフレーズを見聞きすると、

ワクワクしてしまいます。

 

先日、市内の中学校の図書担当の先生から連絡があり、

「中学生にオススメの絵本を20冊ほど教えて頂けますか?」

「中学生にも絵本に親しんで欲しくて、道徳の授業などでも

 活用したいと考えているんです」

と、お願いされました。

昨年、

近所の小学校で、PTA研修会の講師を務め、

その講演会に参加されていたそうで、幼い子どもだけでなく、

中学生にも大人にも絵本を手にとって欲しいと思ったようです。

 

喜んで引き受けさせて頂きました。

 

最近は、子育て支援センターや保育園から、

保護者向けや教師向けのご依頼が多かったため、

中学生に照準を絞った絵本選びは久しぶりでしたので、

自宅の絵本棚の前に座り込んで、

絵本選びを楽しみました。

 

久しぶりに手に取る絵本が多く、

ついつい自分が、絵本の世界に浸ってしまいました。

 

ということで、今日はこちらの絵本。 

あおいジャッカル

あおいジャッカル

 

1999年に出版された『あおいやまいぬ』を改題し、

訳者も替えて、昨年、刊行された絵本です。

 

こちらの絵本、

世界最古の寓話『パンチャタントラ』の第1巻「友達を失う」という中に

収められているお話の1つ。第1巻には34のお話が入っています。

第2巻は「友人ができる」第3巻は「カラスとフクロウ」

第4巻は「得たものは失う」第5巻は「浅はかな行い」

5巻全部で84のお話が入っています。

 

インドのシャルマーが、

3人の王子に生きる知恵を授けるために作った『パンチャタントラ』

 

荒馬も詳しくは分からないのですが、

世界各地で、もちろん日本でも、

昔話や寓話が数多く残っており、

それらが絵本などの形になっています。

そして、

子どもだけでなく、大人の心にも

ズシンと響くものが多いです。

 

教訓的な寓話、

これは今の絵本にも通じる部分もあり、

寓意することで、

押しつけがましさが弱まり、

心に響き、落とし込むことで、その人自身の変化を促す…。

という気がします。

 

世界各国に残されている寓話・昔話。

それらを調べて読んでみたいなぁと思いました。

この分野は、

どうしても単に楽しむだけではなく、

研究意欲が沸いてきます。

 

あっ、冒頭の中学生にオススメの絵本。

夏休み明けには、

もしかしたら、図書室に並ぶのかもしれません。

図書室の利用については、

学校や先生達の熱量が左右します。

学校の図書室を、見ると、その学校が分かる。

荒馬はそう思っています。

 

連絡をくれた先生の熱量が、

他の先生達や学校に伝わると、

「絵本なんて子どものモノじゃん」という声ではなく、

「絵本って案外、面白いなぁ」という、生徒達の声に変わるはずです。

今回は、それが絵本ですが、

生徒のためにと、考え、動き出す先生達の思いが、

様々な形で、様々なきっかけで、

広がっていけば良いなぁと思いました。

そして、

それを続けられる、できる、先生の仕事が

やっぱり恋しくなっている荒馬です。